【UMEDA Players Archives VOL.01】 LINE6 – HX EFFECTS “4Cable Method Routing(4ケーブルメゾットルーティング)”について

今回はLINE6のHX EFFECTSを使用した"4Cable Method Routing(4ケーブルメゾットルーティング)"をご紹介したいと思います。

実は今月あたまから店頭にて筆者が作製したMarshallのDSL5CとこのHX EFFECTSを使用したペダルボードを展示させて頂いておりました。

大変ありがたいことにTwitterや口コミで皆様に拡散いただいたおかげで沢山のお客様にご来店いただき、お試しやお話をさせて頂きました。

本当にありがとうございます。

※実際に店頭展示されているボード


そこで"実際どのようにしてこのシステムが出来上がっているのかを知りたい"というお声をいただきましたので早速色々書いてみました。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

“4Cable Method Routing(4ケーブルメゾットルーティング)"とは

既にご存知の方もいらっしゃるとは思いますが…まずはじめに4Cable Method Routing(4ケーブルメゾットルーティング)の解説です。

機材が好きな方や第一線で活躍されてるプレイヤーの方であれば一度は耳にしたワードだと思います。

要するにギターとアンプ、エフェクターを繋ぐための方法の一種で、最近ではアンプのトーンを大切にしているバンドやプロギタリストはほぼ全ての方が導入しているのではないでしょうか。

筆者もロックバンドのサポートライブなど現場ではライブハウスにあるMarshall JCM2000(筆者が大好きなアンプのひとつです)などにお気に入りのオーバードライブとディレイだけ持って行って演奏したりします。

この"4Cable Method"ですがざっくり言いますと"FX LOOP(Send&Return)付きアンプを使用したサウンドシステム(エフェクターボード)"という事です。

まずエフェクターにはそれぞれ適切な効果を得る為の接続順が存在します、例えばアンプの歪をさらにブーストしてハイゲインを得るためには”ブースター(オーバードライブ)”をアンプの前に接続する必要があります。またリバーブやディレイなどの残響系のユニットはアンプの後(Send&Return)に接続することによって残響音(WET)がクリアになり、自然な効果を演出します。


そしてそれらを一まとめにしたシステム(エフェクターボード)が”4Cable Method Routing(4ケーブルメゾットルーティング)”ということになります。

もし、よく出演するライブハウスや自分の持っているアンプに”Send&Return”が搭載されていて、様々なエフェクターをお持ちであればすぐにこのルーティングでプレイできます。

“4Cable Method”を利用するメリット

それはズバリ、アンプのトーンを最大限に引き出せる事と圧倒的にサウンドの自由度が高くなる事です。

“Send&Return”を利用することでドライブチャンネルを使用しても、プリアンプの後にディレイやリバーブが掛かるのでの残響音が影響を受ける心配がありません。好きなアンプのトーンをストレスなく引き出すことができます。

また、クリーンのチャンネルであってもプリアンプ(Gain,EQ,Volume)を通して音量を出すことで”多少の歪(サチュレーション)”が生まれます。が、こちらも同じく残響音が影響されることはないのでクリアなコーラスサウンドやリバーブサウンドを手に入れる事ができます。


HX EFFECTSを使った“4Cable Method”システム

お待たせしました、ではここからが本題です。

今回店頭で実際に使用したプリセットとルーティングをご紹介していきたいと思います。

まずはHX EFFECTSのみを使用した接続方法から解説します。

ケーブルの接続について

まずはケーブルの接続図です。サウンドの信号は細かいパッチケーブルを除く4本のケーブルを主体に構成しています。

こちらの図では矢印の向きが信号の向きを表します。


1.ギターからHX(Input)へ

2.HX(Send1)からアンプ(Input)へ

3.アンプ(Send)からHX(Return1)へ

4.HX(Output)からアンプ(Return)へ

と大きくこの4本になります。

プリセットとシグナルチェイン

こちらが実際に店頭に展示しているHX EFFECTSのルーティングです。

追加ポイントとしては

1.HXの前段に”MXR - Micro Pre”をインサート

2.Send&Return2に”Ibanez - TS808”をインサート

3.Control1にアンプのチャンネル切り替えのアサイン

4.Control2にエクスプレッションペダルのインサート

です。実際かなり盛り込みましたがやってみると結構簡単でした…!

3.Control1にアンプのチャンネル切り替えのアサインはMarshall DSL5CのFSへの接続。

※HX本体のEXP1(EXT AMP1)からアンプ本体のFSに接続。機種によってTS,TRSタイプがありますので対応するケーブルを使用してください。


4.Control2にエクスプレッションペダルのインサートはLine6のEXP PEDALを使用しました。

※ペダルAUX OUTからHX本体のEXPへ接続。

それでは肝心のプリセット(HX内のルーティング)を操作性も踏まえて紹介していきます。

HX EFFECTSで制作したルーティング

では早速どのようなルーティングか見てみましょう。

HX Edit 1

HX Inputから順に、

1.Kinky Comp

2.PlastiChorus

3.FX LOOP2 (TS808)

4.SEND1

Amp : Marshall DSL5C Input - SEND

5.RETURN1

6.VOL Pedal (EXP Pedal)

7.Vintage Digital DLY

8.Vintage Digital DLY

9.Hall Reverb

Amp : 〃 RETURN

となります。

ですので、このプリセットでは1~3に前段(プリ)、6~9に後段(ポスト)となるように設定しています。

SEND1は完全にひとつのOutputとして使用しますのでSENDが0db、DryThruを最小値に設定しています。

ここでDry音(1~3の音)をパスしてしまうと後段に注ぎ込んでしまいますのでご注意ください。

RETURN2ですがこちらもRETURNを0db、Mixを100%に設定し完全にInputの設定にします。

エクスプレッションペダルとフットスイッチのアサイン

続いて、実際のエクスプレッションペダルと各エフェクト類のFSアサインも解説します。

こちらが実際のコントロールパネルです。

フットスイッチ(以下FS)は順に

1.Ext Amp

2.Multi DLY (DLY二つをまとめたもの)

3.Hall Reverb

4.Kinly Comp

5.FX Loop2 (TS808)

6.PlastiChorus

です。

これは単に筆者のこだわりですが、

足元に近いFS4~6にプリエフェクト、上段FS1~3にポストエフェクトをセットしています。

これは実際のコンパクトを並べた時を予想して作ったものですが、もちろん自由に入れ替えて頂けます。

ライブを想定してセッティングされている方は、使用頻度の高い順で並び替えてみてはいかがでしょうか。

※タッチセンシティブ・コントローラー採用なのでフットスイッチに触れるだけでアサインが可能

FSへの簡単なアサインはPOD HDシリーズから採用されていることですが、(筆者はPOD HD500ユーザーです)HXエンジンになってさらに自由度が高くなっていますね...

たとえルーティングがシンプルであっても複雑であってもストレスの無い演奏が出来るのもHXシリーズの大きな魅力ですね。

実際当店でご購入いただいたお客様からは非常に好評いただいています。

中にはプロミュージシャン、アーティストの方もいらっしゃいますので機会があればご紹介したいと思います(笑)

最後に...

最後まで読んで頂きありがとうございます。いかがでしたでしょうか。

今回はサウンド部分というよりはセッティングの部分にフォーカスして書いてみました。

恐らくこの記事にご興味をお持ちの方はサウンド面でのこだわり、ルーツをお持ちの方が多いと思います。

これも表現手法の一つですので、様々なシチュエーションで様々な機材を試すという意味でも是非足を運んでいただけると嬉しいです。

皆様のサウンドプロデュースがよりよいものになる事を祈っております。

今回紹介した機材

LINE6 - "HX EFFECTS" / ¥ 79,920 税込

”HX Effects” は、高い人気を誇る ”Helix”の100種類以上のエフェクトを手軽に使用できるようにダウンサイジングしたモデル。”Helix”と同基準の高性能なDSPを搭載することで、最大 9 種類のエフェクトの同時使用を可能にしました。

内蔵エフェクトは、長年の愛用者も多い Line 6 の ”M” シリーズやストンプボックス・モデラーの定番エフェクトも内蔵。過去の名作を踏襲しつつ、進化した Line 6の次世代サウンドを楽しむことができます。

コントロール部は、カラーLED リングや6 つの LCDを備えた8 基のフットスイッチにより、直感的な操作が可能。フットスイッチにタッチするだけで瞬時にエフェクトを呼び出し、パラメーターを調整することができます。

さらに、アナログ・バイパスとDSP バイパス(トレイル)の切り替えが可能。クラス最高峰の123dB の ダイナミック・レンジを実現していることで、高いレベルでの音作りを楽しむことができます。

【HX エフェクト】

Helixと同様のエフェクトを100種類以上搭載。さらにM13/M9/M5/DL4/MM4/FM4/DM4で高い人気を得ているエフェクト・ライブラリーも搭載し、カスタムのインパルス・レスポンス(IR)をロードすることもできます。

【キャパシティブタッチ・フットスイッチ】

フットスイッチにタッチするだけで瞬時に目的のエフェクトを選択し、パラメーターを編集することが可能です。

【パワフルなルーティングと I/O】

HX Effects は、パラレル・ステレオ・シグナル・パス、自由にアサイン可能な 2 系統のエフェクト・ループ(ステレオ接続可能)、2 系統のエクスプレッション・ペダル入力、外部アンプのスイッチングを含むパワフルなルーティング及びコントロール機能を装備

■仕様

100 種類以上の HX エフェクト 最大 9 種類のエフェクトを同時使用可能

M13/M9/M5/DL4TM/MM4TM/FM4TM/DM4TMで高い人気を誇るエフェクト・ライブラリー搭載

LED リングとスクリブル・ストリップを備えたキャパシティブタッチ・フットスイッチ

アンプやペダルを含む全システムのコマンド・センターとして機能

外形寸法:200mm (D) x 274mm (W) x 76mm (H)

重量:約 2.3kg

お問い合わせ

店舗名 島村楽器 梅田ロフト店
電話番号 06-6292-7905
担当 佐藤

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