リペアマン遠藤の仙台リペアブログ~その18~配線材交換の巻!

皆さまこんにちは!

リペアマン遠藤です!


6月に入りました。まだあまり梅雨っぽくないですね。

私は先月からひたすら暑いしか言ってない気がします。アイス食べて乗り切りましょう(笑)


最近長めのブログが多かったので今回ちょっと短めです。

しかし内容の方は変わり種というかマニアックな濃い感じになってますのでご安心下さい。


今回はズバリ、配線材交換です!



えぇーっ配線材を変えただけで音変わるの?と思われがちですがこれが意外なほど変わるんですよね~

そして今回の配線材を変えるギターはコチラ。

Don Groshのストラトタイプ。良いギターです。


交換するモノがすでにチラッと見えていますが、まずは配線材の基本的な解説からいきましょう。


配線材は電気信号を通すパイプのような役割を果たしています。

電気を通すものなら理論上は何でも使うことが出来ます(音質的な面では保証できませんが…)


中でもよく電気を通す金属として

・銀

・銅

が挙げられます。

一般的にギターの配線材でよく使われるのは銅が一番多いです。

しかし実際は銀が一番よく電気を通します。

なぜあまり使われないかというと高価でコストがかかってしまうからです。ちなみに音の特性としては高域が出る印象です。

他にもオーディオケーブルの世界では線材に金やプラチナ等も使用されるようで非常に奥が深いです。この世界ではお金がいくらあっても足りなさそうですね。



そして線自体の構造として

・撚り(より)線

・単線

があります。

撚り線は何本かの細い線材を撚って作られています。

一般的によく使われています。

そして単線は文字通り一本の太い線材です。

コチラはあまり見かけないかもしれません。

線自体が固いので取り回しが悪く作業は若干やり辛いところがあります。しかし、音がクリアに出てくる印象です。



そして線自体の

・細い

・太い

線材が太ければ太くなるほど低音が出てくる印象です。

逆に細くなり過ぎると音痩せ感が出てきてしまいます。

価格帯が安いギターの何とも言えない感じの音は、実はこの配線材が原因の事もあるのです。



といった知識を踏まえて今回使う配線材を見てみましょう。

以前のリペアブログでご紹介したことがありましたね。リアルヴィンテージ、1950年代の配線材、Belden8942+8947です。

リペアマン遠藤の仙台リペアブログ~その11~BELDENヴィンテージ配線材入荷!


ヴィンテージ配線材という世界が存在するのです…

この配線材の詳細についてはコチラもどうぞ~

ルシアー駒木のギターよもやま話 その89「持つべきものは素晴らしき友人」



一体どのように音が変わってくるのでしょうか。私自身も非常に興味深いです。

銅の撚り線でかなり太目、線材は1950年代Belden、予め乗ってる予備ハンダも1960年代Alph、匂いはヴィンテージ特有の病みつきの香ばしい香り…

考察が捗りますね。



というわけで実際に交換してみましょう!


まずこれがデフォルトの配線材です。

線材はPUにはクロスワイヤーの銅の撚り線、ホット、アースにはビニール被膜の銅の撚り線が基本となっているようです。

樽のような鵺デバイスは私が以前お客様のリペアでお取り付けしたものですね。

デフォルトの配線をサクサク外していきましょう…

そしてこのような感じに。

このヴィンテージBelden線材は線自体が太くかなり固いので取り回しが若干大変でした。



そして取り付け後の恒例となっているサウンドチェックのお時間です。


するとどうでしょうか、

アンプに繋ぎ一音鳴らした瞬間「あっ、抜けの良い音」と瞬間的に感じることが出来ました。



デフォルトではちょっと太い感じのするシングルコイルサウンドだったのですが、クリアな高域が出てきました。しかもちゃんと音のハイが出ているのにうるさくないという理想的な響き方です。どうやらハイ・ミッド付近にピークがありそうです。



ローはデフォルトではもわっとした感じがありましたがそこがスッキリ締まったような印象です。

それでいてモダンではなくどことなくヴィンテージライクな温かみを感じる音に仕上がっています。音の艶やかさも感じることが出来ました。

いやはやヴィンテージ配線材、恐るべしです…




いかがでしたでしょうか?

配線材を変えるだけでもそのギターが本来持つポテンシャルをガンガン引き出すことが出来るのです。

ちょっと興味があって配線材を変えてみたい!という方はぜひお気軽にご相談下さい!



そして、配線材でまた新たなニュースを近々お伝えすることが出来そうです…!

次回のブログはおそらくその話題です!こうご期待!



以上、リペアマン遠藤でした!

またお会いしましょう~



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