リペアマン山本の札幌リペア道中記 VOL.79 ~分離してしまっても直します part.2~
皆さん、こんにちは!!
リペアマン山本です!!
前回のリペア道中記、ブリッジが分離してしまった1971年製のマーチン Ⅾ12-35。
私がどう直していくか、作業に入る前で終わっていましたよね。
↓
リペアマン山本の札幌道中記 VOL.78 ~分離してしまっても直ります~
さあ、ここから私が最終的にどう直したのか!
早速見ていきましょう。
何の説明も無くここまで来てしまいました(笑)
今回の症状、ブリッジのサドルの溝からネック側のブリッジ木材が分離。「普通」ならブリッジをギターに合わせて製作して接着する「ブリッジ交換」をするパターンが多いと思います。
しかし今回のギターは1971年製の正真正銘のヴィンテージ。私、極力音を変えない修理方法を考察し選択しました。写真を見て分かる方もいるかもしれませんが分離した木部を一度接着。強度を変えない範囲を掘って新しい木材を接着し成型するという方法です。この方法であれば元のブリッジがほぼ残り強度を上げつつ音を極力変えないように出来ます。
さて、続きです。
色を染める前のひと手間。おや?小刀を持っている手に見覚えありませんか?
またほとんど何の説明もありませんでしたね(笑)分離箇所を埋めて成型した後はサドル溝を掘ってサドルは後ほど製作します。最後筆で何かを塗っているのは元々のブリッジと埋めた木材の色を合わせる為です。何かは秘密です。普通修理に使おうと思わない何かです。
そして、ようやく完成です。
完成の写真がこちら!!
ぱっと見ても違う木材を埋めたとは思わないくらい仕上がりましたね。強度もばっちり!!直す前の綺麗なサスティーンは健在でした。
どんな修理もまずはご相談ください!!
いかがでしたでしょうか?修理前の状態を見ると本当に直るの?と思った方も多いと思います。予算にもよりますが直せないものは無いと思っています。修理に出そうか悩んでいる方は一度山本までご相談ください。
以上、リペアマン山本でした!!
また次回!!
11月リペア定休日【赤】
12月リペア定休日【赤】
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