リペアマン山本の札幌リペア道中記 VOL.60 ~ハウリングに悩んだら~

記事に掲載されている情報は、掲載時点の情報です。イベント情報、商品情報、参加費・販売価格、在庫状況など、掲載時点以降に変更になっている場合もありますので、あらかじめご了承ください。

皆さん、こんにちは!!

リペアマン山本です!!

10月も後半。北海道に住む人にとっては寒く過酷な季節が近づいてきました。私、今年は暖房費を少しでも節約する為に暖かい部屋着を準備しました。既に自宅ではミノムシのようになって生活しています。

さて、今回の修理の紹介ですが相談もそこそこ多い「ハウリング」についてです。

作業の手順の説明は今回はしません。作業中の写真一枚だけ。

まず、お客様がハウリングをどうにかしたいと相談にいらしたときに一番大事に考えるべき事があります。それは「本当に楽器に手を加えて直すべき症状なのか?」これを判断する事が一番重要だと考えます。ハウリングだけでなくどんな修理にも同じ事が言えますね。症状が異常なのか、手を加えるべき症状なのかを見極める事が出来るのが本物のリペアマンかと。もちろんやった方が良い事であれば提案しますけどね。

ハウリングには色々な原因があり、そもそも楽器自体は別に異常ないのに使用方法によってハウリングが起こってしまう事は多々あります。「大音量すぎ」「歪ませすぎ」「アンプの真正面に立って弾いている」などなど。その他にも楽器の構造(テレキャスターやホロウボディ)でハウリングが起こりやすいというケースもあるでしょう。

我が師匠ルシアー駒木も修理する前にお客様に使用環境をしっかり聞こう、この修理をしたら症状は直るけど音が変わる可能性がある事をお客様にちゃんと伝えようとよく話しています。これってめちゃくちゃ大切な事なんですよね。もしかしたらハウリングに悩んでいるお客様にどんな時にハウリングしますか?って聞いたら狭いスタジオで爆音でアンプの目の前に立ってますって答えるかもしれません。この場合、立つ向きを変えるだけで解決するかもしれませんよね。ステージでハウリングする場合は会場の反響や他の楽器とぶつかっている周波数があるかもしれません。この場合、腕の良いPAさんがいれば楽器には一切手を加えないで3秒で解決してしまうかも知れません。

もちろん、楽器に原因がある場合はしっかり直します。オープンのハムバッカーにカバーを付けたらハウリングが酷くなった場合や、そもそもコイルに緩みがあるなど。「ピックアップに原因がある場合」は作業名としてはをロウ漬け、ワックス含浸と呼ばれる作業を行います。逆にピックアップが原因でないハウリングはいくらロウ漬けしても直りません。

ひと口にロウ漬けといいますが、あの誕生日ケーキなどに立てるような「ろうそく」とは違います。ろうそくは融点が高く、かなり高温にしないと漬ける事が出来るほど溶けないのでピックアップのプラスチック部分など溶かしてしまう危険性があります。ピックアップのロウ漬けを行うには「融点」が重要です。低すぎると真夏の車中などで溶けてしまったりもしますので作業時も作業後も考えた適切な融点のものを選ぶ必要があります。ちょっと説明が長くなってしまったのでこれくらいにしておきます(笑)だいぶ知識を出してしまいましたが…。山本が実際に何を使って作業しているかやどれぐらい漬けたらどうなるのかなど興味がある方は店頭で聞いてください。ピックアップのワックス含浸って店で出来るの!?ってびっくりした人もいるはず。出来ます!!ハウリングで困っている方、是非ご相談下さいね。

最後にリペアは「技術力」ももちろん大事ですが、それ以前に「正しい知識を持っている事」が大事なんです。島村楽器札幌パルコ店リペアマン山本に相談して頂ければ「正しい知識」で修理させて頂きます!!

以上、リペアマン山本でした!!

また次回!!

11月リペア定休日【赤】

関連記事

リペアスタッフ常駐、店頭での楽器修理受付について

記事に掲載されている情報は、掲載時点の情報です。イベント情報、商品情報、在庫状況など、掲載時点以降に変更になっている場合もありますので、あらかじめご了承ください。

コメントを書く

必ずお読みください

  • コメントを送信すると、名前・本文に入力した内容がこのページ上に表示され、どなたからでも見える状態となります。
  • 不特定多数の方が閲覧する可能性がありますので、電話番号・メールアドレス等の個人情報は書き込まないようご注意ください。
  • 個人の特定につながる内容が記載されている場合はコメントを削除させていただきます。その他コメントガイドラインについてはこちらをご覧ください。(新規タブで開きます)
  • HTMLは使用できません。