【川口千里ドラムセミナー2019】大盛況の様子を完全レポート!!

「スクール生と軽音生の為の川口千里ドラムセミナー」完全レポートいたします!!

こんにちは!ドラム担当の石橋です。2019年7月28日(日)に開催しました川口千里さんによるドラムセミナーをレポートいたします!今回、当店では約2年ぶりの開催となりますが、千里さんの更に進化した演奏&トークで会場は大盛り上がりであっという間の2時間でした!!

超絶デモ演奏、機材の選び方、練習方法の紹介、質疑応答、恒例の参加型アトラクション・・・。
そんな「特濃」なセミナー内容を薄めることなくシマブロ上でご紹介していこうと思います!

オープニングのデモ演奏

コール後、柔らかい雰囲気で登場した千里さんですが、ドラムセットに座り曲が始まった瞬間・・・

世界のKAWAGUCHIに変身!!変拍子バリバリの曲を楽しそうに叩きます!!
変拍子である事を感じさせない滑らかなアプローチと、細かいフレージングによるスリリングな演奏に参加者の皆さんはもう釘付け!!やっぱり「生演奏」は最高です!!

オープニングトーク

自己紹介後、まずは今回の参加者層の確認から入りましたが、今回のセミナーは初心者・スクール生を中心に、まんべん無い年齢層の方にご参加いただいた事もあり、とてもアットホームな雰囲気です。
また、1曲目に演奏した曲の変拍子については「身近な曲でも存在する」、との事で「長〇工のCM」を例に挙ましたが、北海道では殆どそのCMが流れていない・・という地方あるあるになってしまいました笑

本日の機材紹介

ドラムセット

千里さん愛用のヤマハドラムセット(YAMAHA Absolute Hybrid Maple)の紹介に移ります。今回は2タム1フロアのシンプルなセットですが、表現の幅を広げる為に3タム2フロア仕様での演奏も多いそうです。
※普段は同シリーズのカラーPC(ピンクシャンパン)を使用

シンバル

今回のセミナーではハイハットとクラッシュシンバルに「Zildjian K Sweetシリーズ」を使用しました。ハイハットは普段Zildjianの「K(TOP)+Z(BOTTOM)」の13”径を使用する事が多く、今回の14”径のK Sweetハイハットは「(良い意味で)少し暗め」な印象との事でした。また、グニャっと曲がったエフェクトシンバル「Trashformer」の10”径もタムタム中央上部にセット!!

以下画像はセミナー直前に撮影した使用機材になります

とてもキレイで演奏しやすそうなセッティングですね!!

足元には話題の新製品「FP9」シリーズの「DFP9D(ダイレクトドライブ)」をセット!!

あっ! カエル発見!!(演奏中もずっと落ちないのは何故でしょう?)

スネアドラム比較

スネアドラムは素材によって音も違うので、何を選べばよいのかお悩みのドラマーさんも多いかと思います。そこで、実際にスネアドラムを3台並べて、千里さんに実演&レビュー頂きました。

  • メイプル(14"X6" AMS1460)・・・とても明るく、千里さん本人もお気に入りの1台。
  • バーチ(14"X5.5" RBS1455)・・・中域が強く、アタックがある。チューニングしやすく落ち着きもあるので歌モノのレコーディングに最適。
  • オーク(14"X5.5" LHS1455)・・・オーク材の間に樹脂(フェノールシート)を挟み込むことで、中低域とパワーが向上。まとまりもあるので、色々な現場で使えそう。

今回は木胴での比較となりましたが、金属胴やその他素材も多数ありますので、是非店頭で実際にお試し頂く事をおススメします!!

キックペダルの紹介

ドラム演奏にとって大事なペダルですが、「スタジオに行くとどうしてダブルチェーンのものが多いの?」
そんな疑問に千里さんがペダルのカム方式(3種類のドライブ)による違いをわかりやすく説明しながら答えてくれました。

  • チェーンドライブ(ダブルチェーン)
    ・・・スムーズでクセが無く、初心者にもおススメのペダル。※千里さんも最初はチェーンドライブを使用
    ⇒そのため、スタジオ等に設置されている事が多い。
  • ベルトドライブ
    ・・・滑らか。演奏時、ベルトが巻き付く足感覚が得られる。小音量でのコントロール性にも優れジャズ演奏に向いているが、ベルトが「たゆむ」感じはパワーロスにつながっている可能性も?
  • ダイレクトトライブ
    ・・・自分にあったセッティングが決まれば非常に使いやすい。以前はポイントを見つけるのが難しかったが、新製品「FP9D」はチューニングがとても容易でセミナーで私物を使わなくてもOKになった。
    ⇒初心者でも全然OK、一押し!!

そんな千里さんも絶賛のFP9Dですが、「スプリング調整がしやすい」「プレート(フットボード)の段差が無い」などの特徴も「萌えポイント」として挙げていました。気になった方は是非店頭でチェックしてみてください!!

イスの座り方

千里さんはキックペダルに足をのせた際、ヒザの角度が100度位になるようにイスの高さを設定するそうですが、それには理由がありました。

デニスチェンバースやジョンロビンソンのような体の大きなプレーヤーは、足を落とすだけで大きな音量でバスドラを鳴らす事が出来ますが、小柄な千里さんは昔、バスドラの音量が小さいことに悩んでいたそうです。
そこで、ペダルをスピーディーに「蹴り飛ばす」事で音量を出す奏法に行きつきました。その際、ヒザの角度がちょっと下がっている方が蹴りやすいという事で、今のセッティングになったそうです。(深イイ!!)

また座り方ですが、背筋はピンと張らずに少しリラックスした姿勢で演奏されているそうです。
千里さんの緻密なドラミングは背筋をしっかり伸ばして腹筋を使って叩いていると思いきや、なんと重心ブレブレの状態でありながら、体全体でバランスを取りながら叩いているそうです。
「腹筋を使うと1分持たない・・」と仰っていましたが、もともと筋力に頼らない叩き方をされている千里さんのドラミングを間近で見る事で、「脱力」の重要性を改めて感じました。

スティックについて

当店でも大人気の川口千里シグネチャースティックですが、完成までのエピソードトークもありました。
大音量を出したい時は、グリップエンドを持つ事で「スティックの重さ+スピード+遠心力」を最大限に利用するという千里さん、以前はDIP(滑り止めラバー)なしのタイプを使っていたとの事ですがスティックを飛ばしまくっていたようです。

ちょうどそのタイミングでジルジャン社よりシグネチャースティックの話が来たそうで、滑り止めを付ける事でシグネチャーモデルが完成したそうです!!

ジルジャン LAZLZASSK(川口千里シグネチャーモデル) 

千里さんの師匠でもある菅沼孝三さんのシグネチャースティックをベースに、手汗をかいた時でもすべりにくいDIP加工(スティックの持ち手部分にラバーコーティングが施されている)を採用。

デモ演奏➁

本日のデモ演奏2曲目はメタル調のアニソン曲を披露。
早いテンポで決めが多い難曲も、スピード感あふれるグルーヴと多彩なフレージングでビシビシ決めていきます!!ツインペダルを使用したプレイも多く見どころ満載でした!!

当日は演奏中の足元を映し出すカメラとモニターを用意していましたので、ボードを蹴り飛ばすようなフットワークもバッチリ確認出来ました!!(私はモニターを観ていて、エレクトーンプレーヤーが足鍵盤を滑らかに演奏しているような印象を受けましたが、バスドラからは爆音が・・・すごい!!)

楽曲での演奏解説

ここで千里さんから曲中使用している奏法の解説がありました。
シングルペダルで「ドドン」っと、バスドラムを2打演奏する時は以下順番によるスライド奏法を用いているそうです。

➀つま先で1打 ※完全にペダルから足が離れる時がある為、実は「ド」の前に靴が当たる音の「カッ」が鳴っている

➁2打目は足全体で鳴らす ※「ドン」

またスティックを持つ位置に関しては、音量やフレーズによってグリップ位置を変えてコントロールしているそうです。

EAD10の紹介

今回、セミナーで使用したドラムセットにはアコースティックドラムの可能性を広げる強力なアイテム、「EAD10」を取付けていました。

センサーユニット(マイク&トリガー)をバスドラムのフープに装着し、そこから拾った音をEAD10でリバーブ等のエフェクト処理や、音を補正したものをPAスピーカーから出力。スピーカーからの音量は控えめでしたが、EAD10をONにした時とOFFにした時(完全に生ドラムのみ)とではかなり迫力が違ってくる事が体感できました!

当店では試奏備品(貸出無料)も用意していますので、スタジオ個人練習の際は是非お試しください!!

iPadでの簡易レコーディング

iOS専用アプリ「Rec'n'Share」を使用したレコーディングも実演頂きました。
EAD10から録音(録画)された音は演奏者が感じる音に非常に近いバランスで録音される所も◎です!
「叩いてみた動画」をSNS等でUPするもよし、個人練習で自身のフォームチェックに活用するもよしでおススメです!!

DTXの紹介

さて、ここからは電子ドラム「DTX」のご紹介です。(使用機種:DTX582KFS)
なぜセミナーで電子ドラムを紹介したかと言いますと、「ヤマハさんが売ろうとしている(会場内のヤマハの方々、首を横にふる方と縦にふる方に分かれる)」訳ではなく、千里さんがドラムを始めるきっかけとなったのが電子ドラムで、今でも自宅練習で活用しているからです。

千里さんが5歳の時、分解マニアのお父様がその欲求を満たすために(!)「子供へのプレゼント」と称して地元の島村楽器でセール品となっていたDTXを購入されたのをきっかけにドラムに興味を持ち始め、レッスンにも通うようになり現在に至ります(後半省略しすぎでスミマセン)。
「DTXは私にとっての救世主!」とまで仰るそのおススメ理由も説明頂きました。

パッドの感触がリアル!

※画像はDTX582KUPGSになります

打面部分に採用されているシリコン製のDTXパッドは静かで打感もリアル。メッシュヘッドはリバウンドが得られ過ぎて「上手に感じてしまう」為、いざ生ドラムに戻るとその感覚では叩けない事も・・・
その点、DTXパッドは生ドラムとのギャップが少なく、バスドラムパッドの踏み込み感もお気に入りです!

また、シンバルを更にリアルな打感にする為のアイテム・・・

Zildjian GEN16もご紹介。

無数に空いた穴の効果で、通常のシンバルに比べ音量を70%以上カットしたという制音シンバルで、ピックアップを取り付ける事で、DTX音源モジュールのサウンドとミックスして使う事も可能です。打感が本物のシンバルと同じの為、DTXへの組み込みもおススメです!!

機能紹介

スマホを繋いで音楽と一緒に演奏

スマホからオーディオケーブルを使ってDTX音源モジュールのAUX INに繋げる事で、スマホ内の音楽と一緒に演奏する事が可能です。今回はオリジナルのマイナスワン楽曲を使用してデモ演奏を披露頂きました。
楽曲と一緒に演奏する事で改めてDTX音源の特徴でもある「生ドラムらしいリアルな音色」が実感できました!

リズムゲート機能

DTXの豊富な練習機能より「リズムゲート機能」を紹介。
クリックのタイミングから少しでも外すと音が出ないこのモード、事前配布したバスドラムエクササイズの譜面に合わせて実演頂きました。後半になるにつれ最大でバスドラムの片足5連打が要求されるシビアな内容でしたが、千里さんのバスドラ出音率は100%達成!!(それでも一か所スネアが鳴らなかったので得点は87点、と採点もシビア・・・)

次は「内蔵曲×リズムゲート」の実演。音源モジュールに収録されている内蔵曲から「8ビートBASIC」を選択し、用意した譜面通りに演奏。完璧な演奏でしたが結果はなんと77点(厳しぃ!)。おにですね、DTX先生・・・

質疑応答

セミナーもいよいよ終盤!
開始前に参加者の皆さんにご記入いただいた質問を千里さんにお答え頂きました。今回、その一部をご紹介いたします。
※千里さんの回答は発言内容をそのまま掲載している訳ではなく、石橋が要約・編集したものになります。ご了承下さい。

Q:スティックを落とした時のスムーズな対処法は?

A:絶対に演奏を止めたら駄目。落としたスティックを追いかける事はせず、残ったスティックで何とかやる。
気持ちを切り替え、片手で演奏しながらリカバーしていく。

ここで千里さんが演奏中にスティックをわざと飛ばし、リカバーする為の練習方法を実演。ポイントは「新しいスティックを用意するまで片手で演奏する際は、出来るだけ音数が薄くならないようにする」との事です。

最近では片手でケータイを持ちながら1人でドラム演奏動画を撮影する人も増えてきていますので、練習してみる価値は十分ありますね!

Q:ドラムソロの構成はどうやって考えているか?

A:以前は「同じテンポ感でやりがち」だったり、「やりたい事を詰め込みがち」だったが、上手い人のを見ると「つなぎがスムーズ」という共通点がある事に気づいた。それからは良いドラムソロを完コピしたりもしながら、「ゴール地点をつくっておいて、どうつなげるか」を意識していった。

Q:曲を演奏する時、ハシりがちにならない為には?

A:自分で馴染んだフレーズ(メロディ)を歌いながら演奏してみる。メトロノームで考えず、歌った時に自分にとって気持ちいいテンポでやってみる。

Q:演奏前のウオーミングUPについて

A:「ウオーミングUPはあまりしない人」だが、サウンドチェック時によく使っているフレーズがある。

==== 以下 ご紹介頂いた3種類のフレーズ ====

  1. RLRR LRLL(パラディドル)
  2. RLRLRR LRLRLL(パラパラディドル)
  3. RLRLRLRR LRLRLRLL(パラパラパラディドル)

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この3つのフレーズを頭にアクセントをつけて、スネアを中心にドラムセット全体で演奏されているそうです。早めのテンポでやってみると相当ウオーミングUPになりますね!!

ファストブラスト大会!

最後はいよいよお待ちかねの参加型イベント、「ファストブラスト大会」開幕です!!
「制限時間内にどれだけ激しく叩けるか」を競うというDTXの練習機能中で最もゲーム性が高いファストブラスト、
まずはお手本として千里さんがチャレンジ!!

本人曰く「大人げない演奏」との事ですが、その点数はなんと7万688点!!
基準はよくわかりませんがとにかく高得点!!この記録を超える挑戦者は現れるのでしょうか!?

最初の挑戦者は千里さんのご指名で当店スタッフのニシムラが登場です!
※本人への事前告知は一切ありません

緊張しているかと思いきや、忖度なしのパワフルドラミングでまさかの4万点オーバー!!
レギュラーグリップであれだけ音量を出せたのも日頃のストイックな筋トレ効果でしょうか!?

その後も5名の参加者様に挑戦頂き、いよいよ結果発表です!

優勝者は・・・

普段はJAZZ/FUSIONをメインに演奏しているという小学生ドラマーの藤野 桐士君です、おめでとうございます!!
得点はなんと4万2052点!!すごい!!

セミナー締めは千里さんのデモ演奏で!

セミナーを締めくくる演奏はパワフルなバックビートがとても印象的なミディアムテンポの楽曲でした。
今回演奏頂いた全ての楽曲、全ての音符にもれなく千里さんの魂が込められているのを強く感じました。(会場の皆さんもそう感じられていたと思います。)
千里さん、約2時間にも及ぶ価値あるセミナーを実施いただきありがとうございます!!

セミナー後のサイン会の様子

セミナー終了後は参加者の皆さまと記念撮影を行い、その後サイン会を実施しました。

1人1人にとても丁寧に対応されている千里さんが非常に印象的でした。今回のセミナーでの体験を今後のドラム人生の糧としてより楽しんで頂ければと願っております。

担当者より

川口千里さん、ヤマハミュージックジャパンの皆様、そしてセミナーにご参加くださった皆様、ありがとうございます!!

音楽にとって正しいと思う演奏をするために最善を尽くしている千里さん、その姿勢こそが常に進化し続ける理由であり、尊敬すべき所だと感じました。

演奏していない時、セミナーに参加した「ちびっこドラマー」に接している様子は、普通に子供好きな22歳のお姉さんでしたが、時に世間が注目する「演奏時とのギャップ」とは別にその優しさと真面目さこそが「ミュージシャン川口千里」を形成しているのだと実感しました。

今はYouTube等でドラム演奏動画や教則動画が簡単に観れてしまいますが、実際にセミナー参加頂く事で得られる「音と動きがリンクする実体験」とは全くの別物だと思います。機会がある際は是非ともセミナーに参加してみてください!

こちらもご覧ください

川口千里オフィシャルサイト

川口千里 Twitter

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