【ヤマハサックス】2015年ニューモデル、YAS-875EXレビュー

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13年ぶりのモデルチェンジ。早速試奏しました。

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ヤマハカスタムシリーズサックスのフラッグシップモデルとして、長年多くのユーザーに愛され続けている「カスタム875・カスタムEX」シリーズ。
今回、アルトサックスで実に13年ぶりとなるニューモデルが7月28日発売されました!
当店でも、早速「YAS-875EX」が入荷!今回、管楽器担当の宇野が試奏してみました。

どこがモデルチェンジしたの?

まずは今回のモデルチェンジされた部分の解説です。キー配列から管体の加工方法までかなり大幅な改良が加えられています。
尚、変更部分はYAS-875・YAS-875EX共通です。

フロントFキー

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フロントFキーの機構を、他のキーと同一方向へ変更されています。これまではヤマハ独特のキィ構造でしたが、今回の変更で他社のキィ構造と同じようになっています。
因みにこれまでのHighFキーはこのようになってました。(画像はYAS-82Zです。)
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キーの根元の接続部分が変更されてますね。

左手パームキー

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HighE♭キーとHighDキーの間隔が広く変更されています。
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右手サイドキー

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右手のサイドキーの高さを下に行くに従い上がっています。
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2番管

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2番管*1の音孔(トーンホール)サイズを見直すことで、中音域の音程が改善され、音程の正確性が良くなっているようです。

U字管

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音孔(トーンホール)径を最適化し、音響焼鈍*2を加えることで、低音の発音性を向上させています。どの音程でも安定した吹奏感と心地よい抵抗感を実現しています。

ベル彫刻

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彫刻の図柄も一新!華やかで、図柄が立体的になっています。

付属マウスピースも改良されてます!

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これまでもYAS-875・YAS-875EXに同梱されていたマウスピースはヤマハカスタムマウスピースでしたが、このマウスピースにも変更が加えられています。
設計を一から見直し、くわえやすくなり、アンブシュアのコントロールや音の遠達性を向上させているとのことです。尚、本体同梱マウスピースは4CMです。

因みに、キャップも新しいデザインに変更されています。
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ケース・付属品

ケースと付属品は下の写真の通りです。付属品はこれまでと変わっていませんが、ケースは少しデザインに変更が加えられています。

ケース

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付属品

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左から、マウスピース・キャップ・リガチャー、ネックキャップ、取り扱い説明書・クロス・ストラップ・保証書・コルクグリス、ケース用ショルダーストラップです。
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リードはヘムケの3番が1枚ついてます。

YAS-875とYAS-875EXの違い

見た目にはほとんど違いがないのですが、YAS-875EXはあの須川展也氏が監修をおこなったモデル。細かなところに手の加えられている部分が見えます。

U字管補強板

U字管の補強板の有無の違いです。
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左がYAS-875EX(補強板なし)、右がYAS-875(補強板あり)です。

ベル支柱

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左がYAS-875EX(2点支柱)、右がYAS-875(3点支柱)です。

微妙な違いですが、これが吹奏感や音の響き方に違いを出します。

楽器本体からマウスピースまで大きな変更が加えられているのがよく分かるかと思います。
さてさて、どんな感じに仕上がっているのでしょうか?
今から吹くのが楽しみです・・・

吹いてみました!

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セッティングは、マウスピースは付属のヤマハカスタムマウスピース「4CM」、リードはバンドレンの青箱3番、リガチャーは付属のリガチャーにしています。いたって普通のセッティングです。

吹いてみての第一印象は「吹きやすい!」でした。
以前の875EXと比較しても、息の通りが非常にスムーズなことが実感できます。
前作の875EXもヤマハらしいスムーズな吹奏感はありましたが、82Zと比較すると少し詰まった感じというか抵抗を感じるところがありました。
今回のモデルはその微妙な詰まりのような抵抗感を完全に払拭しています。しかしながら、「スカスカ・・・」という感じではなく、ffで吹いてもしっかりと楽器が支えてくれている安心感が得られました。

音色については、82Zと875EXのコンセプトの違いがより明確になっています。

82Zはジャズやポップス・ファンク等に向けてというコンセプトのもと、軽い吹奏感ながらコントロールのしやすさとヴィンテージの趣きも感じる音色を両立したモデルです。
対して875EXはクラシックや吹奏楽等に向けてのモデルということで、繊細な音色・音量の変化にしっかり対応し、華やかながらもしっかりとした響きを奏でてくれる音色を目指しているモデルです。
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今回の875EXは、どうしても音色が細くなりがちな高音域、特にサイドキーを使う音域でもしっかりと鳴らしてくれる印象を受けました。音域によって音色に違いが出てしまう難点をできる限り軽減する仕上がりです。また、サイドキーの設計変更により非常に押さえやすくなっています。
特に私が気に入ったのは、B♭*3から下の音域の音色です。これがなんともあま~い音色を出してくれるんです!正直言ってこんな音色を出してくれる楽器は他ブランドでは無いと思います。甘いんだけどしっかりと支えてくれる安心感を感じました。無論吹きやすいです。
全体の音域を通して、豊かな響き(倍音成分の多さ)が際立つ音色です。これは前作の875EXでも同じ特長がありましたが、今回はその響きに甘さが加わり、更に息の入れやすさが相まってストレス無く吹ける部分が際立っています。

マウスピースを「セルマー S90」のサイズ180でも吹いてみました。

吹奏感は正直言ってほとんど変わりませんでした。しかし、音色はヤマハカスタムマウスピースのほうがはっきりしており、音の輪郭が見えやすく感じました。
ヤマハのマウスピースはセルマーのマウスピースに比べるとユーザー数も少ないと思いますが、この新しいマウスピースは使えます(ヤマハさんの本気度が見えてます)一度試してみてはいかがですか?

管楽器担当・宇野の感想

「これは使える楽器です!特に吹奏楽部・吹奏楽団でサックスをされている方には特にオススメです。独特の豊かな響きはサックス同士はもちろん、他楽器とも音色をブレンドしやすくアンサンブルがしやすいと思います。」

あらゆる面でブラッシュアップされた、新しいカスタム875。是非一度店頭で試奏してみてください!

試奏・商品に関するお問合せはお気軽に管楽器担当宇野までどうぞ

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管楽器担当・宇野 「お気軽にお問合せ下さい。」

*1:本体の底(U字管)の上にあるつなぎ目からネックを挿す部分までの管体。

*2:熱処理によって金属のストレスを取り除き、管体の鳴りをベストな状態に向上させる加工法のこと。

*3:オクターブキーを押さえないソの音

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