学校備品の楽器を扱う中で気を付けて頂きたいポイント。

こんにちは、

D1グランプリ(ドリフトの大会)を生で見に行きたい野水です。

第一戦奥伊吹、川畑選手(TOYO TIRE) 

第二戦・第三戦エビス、小橋選手(Linglong Tire)優勝おめでとうございます!

(こんなところに書いても見られんやろな)


吹奏楽部で備品の楽器を使用している方がほとんどかと思います。

私も、たまに後輩の使ってる楽器や学校の楽器を見たりするときに目にするのが、

「あ!急に音が出なくなった・・・と゛お゛し゛て゛た゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!!」

となっている場面や、

「よくみたら、ここ外れてんじゃん」など、知らず知らずのうちにトラブルを抱えていることがあります。

そうならない為のポイントを今回はご紹介していきます。

楽器の状態

やはり多くの先輩方が使用してきた楽器なので状態が悪い楽器が多くなってきています。

物によっては凹みやゆがみが出ている楽器もありまともに演奏で来るか疑問に思う楽器もあります。

また、備品を洗浄をする人がそこまで多くはないので、管内がすごく汚れてしまっていることがあり、息が入りづらい楽器になってしまっているものも多く見受けられます。

楽器(特に金管楽器)を渡す前のひと手間で一度管を洗っておくだけで、息が入りやすく、そして少しでも衛生的に扱って頂けるかと思います。

木管楽器は水につけることはできないので木管楽器の場合は管体を磨き、内部に水が溜まってしまった時にスワブを通しておくようにしていきましょう。

汚れ

管の中に溜まった汚れは息の流れを邪魔して吹きにくくしたり音の飛びが悪くなってしまう事は多くなってしまいます。

ホルンやチューバなどのロータリーを使う楽器は、

お風呂とかに入れることが難しい、

というのもロータリーは特殊な工具などで分解しないと、

ロータリーの軸の部分がずれてしまったり、

カサカサとケーシング内の壁に擦れて動きが悪くなってしまう場合があります。

さらにロータリーを入れたまま水などにつけてしまうと、

ロータリーオイルなどが乳化してしまうなどのトラブルも起こりうるので、

抜き差し管をきれいに掃除するだけでもある程度の効果があります。

トランペットなどのピストン楽器は是非ピストン、抜き差し管を外してお風呂などで全て掃除をしていってください。

息が入り易くなり音飛びが良くなります。

長い時間放置されていたホルンの内部です。

グリスやオイルが固まってしまっており、ロータリーが固着してしまっておりました。


ピストン周りもそうですがフルートの頭部管なども汚れると動きが悪くなり、固着しやすくなっていきます。

「(フルートの)頭部管は抜けにくくなったら金管楽器用のスライドグリスを塗るんだよ」、と先輩に言われた人も少なくはないかもしれませんが、

その対処方は間違えです!

フルートはグリスが無くてもしっかりと音が出せるように管のすり合わせを精密の行っています。

その為小さな埃やごみが間に入ってしまうと動かなくなってしまったり、大きな傷が付いてしまうことがあります。

こういう時はグリスを塗るのではなく、楽器屋さんに持ち込み調整を依頼する様にしていきましょう。

定期的に点検に出すときに一緒に調整に出すといいと思います。


凹み・歪み

管が酷く凹んでしまったり歪んでしまっている物を見かけます。

凹みや歪みがあると、音程や抵抗感がおかしくなり

吹きやすかった楽器が扱いにくい楽器に早変わりしてしまうことがあります。

ベルはまだ影響がないかと思われがちですが、響き・音色に影響があります。

それ以上に抜き差し管の凹みは致命的だと思いますので、

すぐに先生や楽器店にご相談ください。

(長期間放置すると修理が難しくなってしまうので早めに直しておくことをオススメします。)

古い楽器だと少しぶつけただけでガッツリ凹む場合もありますので、

「当たらなければどうと言うことはない」(シャア的な考え)という感覚で、

大切に扱っていきましょう。

健全な楽器 (トランペットの主管)

凹んでしまっている楽器

簡略図ではありますが、凹みが出来るだけでも息の流れが変わる程、管楽器の管は狭いです。

そのため影響が大きくなるので主管、1・2・3番抜き差し管が大きく凹むことはないようにしていきましょう。

これはサックス・フルートにも言えることで、どこをへこませてもキィのバランスなどを崩す原因になりうるトラブルなので、

落としたり、ぶつけたりしないようにしていきましょう。

はんだの状態・ネジの状態

最近は支柱が外れてしまった状態で演奏されている方が見受けられることがあります。

一番ひどかったのがホルンで、ベルとロータリー周りの支柱5か所が外れている状態で演奏されていました。

その他トロンボーンやトランペットの半田外れ、ハンダクラックが目立ちました。

木管楽器はフルートやサックスですが、キィの台座が外れてしまうと演奏が不可能になりますが、

楽器をへこませてしまった拍子に取れてしまったり、キィガードが外れてしまったりすることがたまにあります。

結構そのままで演奏されている方もいらっしゃるようで、「よくこんな状態で演奏出来ていたね!?」

となることが多々あります。

はんだが外れてしまっている時はすぐに先生か、楽器店にご相談ください。

そのまま演奏されていると、楽器の振動で他の部分が剥がれてしまったり、ハンダのヒビが広がってしまう恐れがあります。

すぐに直して使えるようになったはずが、他の部分も壊れて直すのに時間もお金もかかってしまった。

なんて事もありますので早めにご相談ください。

サックス、クラリネット、フルートは、キィを固定しているネジも大切です。

演奏は何とか出来ているけどガクガクする、タンポがしっかり閉じない原因にもなりうる問題です。

演奏する時にネジが緩んでしまうことがあり、そのまま演奏しているとバランスが崩れてしまったりもします。

特にサックスは緩むことが多い印象があります。

マウスピースの状態

これは木管楽器も金管楽器も共通で、マウスピースが欠けていないか、凹んでいないかが大切になってきます。

そして汚れがあると衛生的にも良くは無いので綺麗にしなくてはいけません。

木管楽器マウスピース

木管楽器のマウスピースはティップレール、サイドレール、テーブルが大切で

この部分が欠けてしまったり歪んでしまうと、とても演奏しづらくなってしまいます。

いくらいいリードを使ったとしてもちゃんとリードの震動を起こせなければ意味がありません。

金管楽器マウスピース

金管楽器のマウスピースはシャンクの部分が大切です。

この部分が歪んでしまうと抵抗が変わり、息抜けが悪くなります。

その為演奏はある程度できたとしても、上手くなりやすいものになるかと言われると、難しいです。

昔は金属板に穴あけの位置決めとかをするセンターポンチを使用して直していたこともありましたが、

危険ですのでおやめください(泣)

やりすぎてしまうと、シャンクの部分が通常時よりも大きくなってしまい、よりたちの悪い状態になります。

元の大きさで楽器に合うように調整しながらの修正になるのでご相談ください。

凹んでしまっているシャンク

凹みがない状態のシャンク

楽器の消毒

金管楽器などは洗浄が出来ます。色々な先輩方が使用していた汚れが溜まって吹き辛くなっているうえに、衛生面でも良くない状態になります。

出来れば楽器自体を洗浄し、マウスピースもクリーナーなどを使用して消毒を行って下さい。

木管楽器はマウスピース、リガチャーなど口元に近い物をマウスピースクリーナーなどで消毒していくと衛生面でも良くなると思います。

まとめ

ここまでが学校の楽器を使用していく中で気にかけて頂きたいポイントです。

学校によってはMY楽器の方が多いかもしれませんが、備品の楽器もちゃんと演奏できるくらいまでメンテナンスしていられると、

いつか備品を使用して演奏する後輩が来るかもしれませんので是非やってみて下さい。

そして備品の楽器を使用される皆様はどんな楽器でも、

「凹んでいるから他の部分もやってもばれへんやろ」、

みたいな感覚で雑に扱うのではなく、

これから3年間?の長い時間を演奏するパートナーになるわけですから

家族のように大切に扱っていきましょう。

私が目撃した最悪な扱い方は、私が大会の役員でお手伝いをしていた際にユーフォニアムの方が、

恐らく学校の備品だという楽器を引きずりながら階段を登っている姿を目にしました。

とてつもない怒りが込み上げました。

しかしその時は距離があり注意もできない状態だったので、

どうしようもありませんでした。

雑な扱いをすると楽器も面白いもので、

演奏中に奏者がうまかろうがうまくなかろうが関係なく吹きづらくなります。

ケースに守られていたとしても精密な部分は振動に弱く、壊れやすくなっています。

ケースによっては衝撃が中まで伝わり凹ませてしまう物もありますので、

是非家族の様に大切に扱ってください。

楽器はその扱い方に応えていい演奏の手伝いをしてくれる事でしょう。

上達はちゃんとした楽器から成るものだと思います。是非良い状態で演奏できるようにしていきましょう。

今回はこんな感じで終わります。また次回もお楽しみに!


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