トランペットの歴史を語ろう。

こんにちは。

最近いろんな楽器を見て楽しんでいる野水です!

今回はトランペットの歴史、についてご紹介していこうと思います。

トランペットは昔はバルブのついていない、ただの管のようなものだったのは...

皆さんご存知でしょうか?

これはナチュラルトランペット(バロックトランペット)、と呼ばれ、モーツァルトやベートーベンなどが活躍した、バロック時代に使用されていたトランペットです。

現在も使用されていることがあり、その際は音程調節用の孔(20世紀後半~)を付けたものでオリジナルのものとは少し異なるようです。


原初(中世頃まで)

トランペットなどの楽器は古くから存在し、紀元前にも遡れます。

発音の方法が同じトランペットとホルンのもと、

となる楽器の区別ははっきりとされていませんが、

木、樹皮、竹、人骨、粘土、金属と、素材は様々、あらゆる大陸で発見され、

宗教的な儀式や呪術に使用されていたと考えられます。



中世・ルネサンス時代

10世紀ヨーロッパでは象牙や木の管に穴を開け、倍音以外の音も演奏できるようにした、

『ツィンク』と呼ばれる楽器が作られるようになりました。

1240年イタリアのフェデリーコ二世が、トゥベクタという楽器を作らせたという記録があり、

この言葉がトロンベッタ(TROMBETTE)、またはトランペット(TRUMPET)という語の起こりとされています。

このトゥベクタというものもローマ時代のチューバの縮小系です。

この楽器はどのような形なのかは不明ですが、現在のトランペットに近いS字の管をもつ楽器は、

1400年に最古の資料は残っています。

それから30年後には現代と同じ巻管のものが現れました。その当時巻管のものはクラリオン (Clarion)、直管のものはトロンバ (Tromba) と呼ばれるが、クラリオンは高音域用のトロンバ(トランペット)のことで、楽器の構造は変わらない。長い楽器は基音(第1倍音)が低くなるので、高次の倍音が出しやすく、バロック時代に至ると簡単なメロディーが演奏できるようになりました。


近世

16世紀に入るとトロンバ・ダ・ティラルシ(Tromba da Tirarsi,)という楽器が出来ました。

これはスライドトランペットの事で18世紀後半までドイツの教会にて使用されました。

しかし音程が三度までしか下げることが出来ませんでした。

なお、19世紀イギリスで使用された、トロンボーン型のスライドトランペットとは異なる構造でした。

それ以前はトランペットを戦場での合図、軍隊行進などに使用していたものを、宮廷の音楽隊が各音域に分かれ、

音楽的に合奏されるようになってまいりました。



1511年の木版画には、フェルト・トランペット (Felt-Trumpet)クラレータ (Clareta) という2種の音域用のトランペットが描かれています。

フェルト・トランペットは低次倍音で信号業務を行う戦場トランペットであり、クラレータは高次倍音で野外トランペット楽団においてトップパート(高音域パート)を担当しています。

高音域は音階における倍音の間隔が狭いため、協奏曲などの旋律を吹奏することができ、20人程のトランペット奏者でミサやテ・デウムが演奏されていた。

この音域は17世紀には「クラリーノ (Clarino)」と呼ばれるようになり、高音域用の楽器やそのパートを指す意味にも使われることがある。


19世紀初頭にドイツのブリュメールによりカステン・ヴェンティル(Kasten Ventil) 、というものが開発されました。

これはドイツ語で弁という意味で、当初は2本のバルブが取り付けられ、第1バルブが1音、第2バルブが半音下げることが出来ました。

1832年ウィーンにて、ヨセフ・リードルがカステン・ヴェンティルを改良したロータリー式のトランペットを開発。

1839年にパリにて現在と同じようなピストンを3本使用したトランペットが発明され、形式上完成されているが、

まだまだ問題点が多く、ワーグナーやベリオールズはあえてナチュラルトランペットを用いており、

旋律的な部分はコルネットを使用していました。

このころのトランペットは今のトランぺットよりも管が長く、今のアルトトランペットと同じ長さ、

しかし音域は1オクターヴ高い音を出しており、ナチュラルトランペットにバルブを付けただけの状態で、

音が当たりづらく、コルネットに劣ってしまっていました。

今使用されているトランペットは、コルネットの扱いやすさに範を求めて改良が加えられて、

安定した演奏性能と優れた音質を持って今の演奏で活躍しています。

現在のトランペットの分解図、小さな支柱からバルブ、ベルに関しても音響工学や先人の知恵で改良されてきた姿です。

これからも楽器は進化を続けてより素晴らしい楽器に仕上がっていくかともいます。

昔の曲やドイツ作品などでコルネットが指定されている背景には、

トランペットが様々な問題を抱えて実用に耐えなかったことが

垣間見える瞬間だと思います。

私も最近まで考えたこともなかった歴史、こうして様々な情報を調べながらまとめてみると、

意外とその時代の中で劣ってしまってあまり使われなくなってしまっている等、

発見がたくさんあり面白かったです。

資料が少ないため文章が多くなるかともいますが、

またどこかでご紹介できればと思います。





今回はここまでです。

次回は2ハムバッカーのギターが欲しくてたまらない、竹内の記事です。

次回もお楽しみに!


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