ねえ、知ってた?「改めて聞きたい管楽器のお手入れ」その①

リペアマン目線の知ってもらいたい!管楽器のセルフメンテナンスをご案内いたします

ご覧頂き誠に有難うございます。幕張新都心店で管楽器テクニカルアドバイザーをしております、齊賀(さいが)と申します。

私自身学生時代、自分で自分の楽器を直せたらいいな、と夢見てこの職種まで行きついてしまった訳ですが(笑)きっと皆さまも自分の楽器の調子が自分で知りたいと思って下さるはず!との思いでセルフメンテナンス(=自分でできるお手入れ)についてお話していきたいと思います。

勿論定期的にリペアに出す、というのは前提ではございますが自分の楽器についてよく知るという点でもぜひご活用いただければと思います。
どうぞお付き合いくださいませ。

ねえ、知ってた?「改めて聞きたい管楽器のお手入れ」

お題【フルートの頭部管をチェック!】

今回はフルート奏者の皆様にお伝えしたい!頭部管のお手入れ・セルフメンテナンス編です。
一気に音が劣化、というよりも徐々に吹きづらくなっている部分のため気づきにくいところ…定期的にチェック頂きたいポイントです。

チェックポイントは3つ!

①リッププレート

唇を当てる部分「リッププレート」です。中でも、穴の淵の部分を今まで気にされたことはありますか?ちょっと試しに水を含ませた綿棒でこすってみると…茶いろい!!なんてこと、あるあるです。

この部分は普段しまう前に拭くときも見落としがちな部分で意外と汚れる&音の「あたり」(吹いたときのレスポンス・反応)に影響がでる部分です。今までやったことない方はぜひお試しを…!点検会のときにクリーニングして1番喜ばれるところです笑

②反射板(はんしゃばん)

表からは見えないですが、中をの覘いたときにみえる鏡のような部分が反射板です。反射板にはコルクが取り付けられており、コルクが経年変化や水分を吸って摩耗すると緩んだり反射板の位置が変わってしまい、音程がずれてしまう原因となります。
実はこの反射板の位置が適正かどうか、確認方法があります。

お手持ちのクリーニングロッドのガーゼを巻く反対側の先端に3本線(メーカーによっては1本)が入っています。①頭部管に差し込み、奥の入るところまで差し込みます。②リッププレートから覗き込み、ロッドの線がどの位置にあるかをチェックできます。
おおよそ真ん中に線が来れば正しい位置です。

上や下に線がずれている場合、反射板の位置の調整が必要となります。位置の調整はお店でも承れますので気になった方はぜひお店にお持ち込みくださいませ!

③篏合(かんごう)部分

むむ、見慣れない単語です。よく使うシチュエーションとしては修理として篏合(かんごう)調整、などといいます。

いわゆる頭部間ー主管の接続部分です。(同じように主管ー足部管の接続部分のことも篏合です)
この管同士の合わせ具合はフルート独特のものとも言えます。

金管楽器の抜き差し管についてはグリスやオイルを必須としますが、フルートは何も塗らないのがスタンダード。(使用者様の好みでロウを塗る場合もあります)
固すぎても緩すぎても問題、という非常にデリケートな部分です。
学校によってはグリスを塗ってます!とお聞きしますが厳密にはおすすめしません!修理をしましょう…!

固い場合は組み立て時にキイ曲がりの原因となり、緩い場合は演奏時にチューニングが狂ってしまったり落下の危険があります。
いずれにせよ、修理でしか治らない部分ですが意外と気にせずお使いの方もいらっしゃいます。意識して見てみてくださいね!

おさらい☝

①リッププレートのお掃除もたまにやると良いよ!
②ロッドで反射板の位置を確認できるよ!
③組み立て部分には何も塗らないよ!

いかがでしょうか?
楽器も十人十色。ご自身の楽器に合わせた診断はぜひお店までお持ちいただいて、定期点検の受診をおすすめいたします!
ご不明な点はお気軽にお問い合わせくださいませ。
楽しく楽器を吹けますよう、心をこめてお手伝いいたします!

記事を書いている中のひと

管楽器テクニカルアドバイザー 斉賀(さいが)


吹奏楽部での担当楽器:クラリネット
リペアの道へ進み、学校販売として小学校バンドから一般楽団までサポートの経験を経て幕張新都心店にて管楽器テクニカルアドバイザーをしております。
管楽器の他に打楽器、鍵盤ハーモニカやアコーディオンの修理の経験がありホームセンターめぐりが趣味になりつつあります。修理を通じて楽器に携わる人のお手伝いができたらと思います。

島村楽器 幕張新都心店ホームページ上で毎月稼働日を掲載しております!ご来店の際にご活用ください

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