ギターとベースのお話 Vol.10

島村楽器ららぽーと横浜店の小平です。
初めましての方も、お話したことある方も、こんにちは、こんばんは。

前回に続きVol.8ですね。
前回は弦交換のやり方でしたので今回は弦の種類についてお話しします。

ギターの弦

いつも弦を選ぶ際にどんなところで選んでいますか?
弦の数は多種多様です。
メーカーやパッケージの柄、値段や寿命などなど。
9割は好みで選ぶモノですが、残り1割は演奏ジャンルや奏法、楽器のセッティングなどを考慮します。

  • 太さ(ゲージ)
  • 素材
  • 形状
  • 寿命
  • メーカー

弦を選ぶ際の大まかな項目としては、以上の5つです。

太さ(ゲージ)

弦のパッケージに書いてある数字や、ライト・スーパーライト・エクストラライトなどの表記が、ゲージと呼ばれる弦の太さになります。
一般的に良く使われているのが、09-42・09-46・10-46・11-49などです。
例えば、09-42の場合は09が1弦のゲージ、42が6弦のゲージになります。

ゲージでの違い

ゲージを変えるとどうなるのでしょうか。

  • 弾き心地が変わる。
    弦の太さが変わるので触った感触も変わります。
    弦は細い方が軽い力で押さえられます。
    太くすると今までよりも強めに押さえないとしっかり音が出ません。
  • 出音が変わる。
    振動する弦が変わるので音も変わります。
    弦が太くなれば太く力強い音に、弦が細くなれば細く繊細な音になります。
  • テンションが変わる
    テンションとは気分ではないですよ?
    弦を張った時の張力です。張力は太い方が強く、細い方が弱くなります。
  • セッティングが変わる。
    ゲージを変えると上記の通り変わるので、セッティングも変えなければならない場合が多いです。
    ゲージの変化による弦とフレットが接触するビビリ。
    エフェクターやアンプの音作り。
    張力のバランスが乱れたネックの反り。
    ナットやブリッジの溝が合わなくなり弦落ちやビビリ。
    逆を返せばセッティングさえしっかりすれば、ゲージを変えるだけでかなり印象が変わります。

素材

弦のパッケージにゲージと同じくらいの比率で書かれているのが素材です。
振動し音となる弦なのですから、素材が変わると音もかなり変わってきます。
一般的なのは、ニッケル・ステンレス:です。

ニッケル

最も一般的な弦です。
ニッケルは光沢があり耐食性が高いため、装飾用のめっきに使われたりもしています。
強磁性体に属しピックアップの磁力にも相性が抜群、導電性も高い事から弦アースを落とすエレキギターに最適な弦です。
値段は比較的安価なので使用しやすい弦です。
音質は適度に張りのある音です。

ステンレス

エレキベースにおいてはニッケルと並ぶ定番弦です。
おそらく皆さまご存知の通り、錆びにくい事で有名な金属です。
一部例外はありますが、強磁性体なのでピックアップとの相性も良く、ニッケル程ではありませんが導電性も高いです。
ニッケル弦と比べると価格は高く、品数も少なめです。
しかし、その耐食性は高く錆にかなり強く、硬度も高く切れにくくなっています。
音質はニッケルと比べると硬質で、輪郭のはっきりしたブライトな音色です。

形状

弦の中には巻き弦の形状が違っているものがあり、ラウンドワウンド・フラットワウンドという2種類があります。
これは巻弦の形状の違いで、芯線の回りに巻かれている弦の表面が滑らかか凹凸があるかの違いです。

ラウンドワウンド

ギター界隈の弦の中では王道な弦です。
芯線を丸い線で巻き、表面には凹凸があり、ザラザラとした手触りになっています。
立ち上がりが良く、クリアで輪郭のはっきりした音色です。
様々なジャンルで使われているため、迷ったらこれを張っておくのが一番無難です。

フラットワウンド

バイオリンやウッドベースにも使われている弦です。
芯線を平らな線で巻き、表面が滑らかでツルツルしています。
独特の丸く甘い、温かみのある音色です。
エレキギターではたまにしか見かけませんが、エレキベースでは時々見かける弦です。
JAZZ等で見かける機会が多く、ロックなどではあまり見かけません。

寿命

弦の寿命は人によって劣化の速さが違うので一概には言えませんが一般的な弦で1か月程で交換時期になります。
巻き弦よりプレーン弦の方が錆びが分かりやすいのでエレキギターは交換タイミングがはっきりしています。
ベースは錆が目立ちにくいので交換時期を逃しやすいです。
寿命を長持しやすい弦としてコーティング弦が出ています。

コーティング

弦の種類としてコーティング弦というものが存在します。
これは弦の表面を膜でコーティングする事で錆びにくくした弦です。
寿命は通常の弦の3倍ほどと言われており、弦の劣化が早い人やこまめな弦交換がニガテな人におすすめです。
上記のニッケル弦などと比べると高価になりがちですが、持ちを考えれば安く済む事もあります。
音質は柔らかくまろやかな音色です。
デメリットとしては劣化すると膜が破れ白い粉のようなものが落ちたり、弦アースが落ちにくいものも存在します。

メーカー

弦のメーカーとしては様々なものが出ています。
メーカーごとに特徴なども違うので定番の3大メーカーを見ていきましょう。

ダダリオ

ギター界隈の弦では一番有名な弦メーカーでしょう。
メーカーの工場出荷弦(製造された楽器の最終調整を行うときの弦です。)に使われている事が多く、
EXLシリーズは世界的にスタンダードな弦です。
出ている種類も多いので選ぶ幅も広く悩んだらこのメーカーにするのがおすすめです。

特徴としては、

  • 硬質な音質
  • チューニングの安定性が高い

ダダリオの弦は比較的輪郭のはっきりしたブライトで硬質な音色が特徴的です。
チューニングの安定性も高く一度馴染むとチューニングがずれにくくなります。
ブリッジに弦引っかけるボールエンドがセット弦は色分けされているので慣れるとゲージの確認など不要になります。
販売されている種類も豊富で、素材やゲージ、コーティングの有無など選び放題です。
デメリットとしてはテンションが強めで、開封直後の弦はかなりブライトなので苦手な方もいるとかいないとか…

アーニーボール

ダダリオと並んでギター界隈の代表格と言えるでしょう。
中でもスリンキー・ニッケル・ワウンドシリーズはダダリオのEXLシリーズとよく比較されます。
ダダリオ以外の弦にしたい場合は真っ先に試すことをお勧めします。

特徴としては、

  • 煌びやかな音質
  • テンションが比較的弱い

アーニーボールは中音域の豊かな煌びやかな音色です。
テンションはダダリオより弱いので指が居たくなりにくいです。

エリクサー

ダダリオと並んで工場出荷弦になっている弦で上位モデルなどについていることが多いです。
先述したコーティング弦にあたる弦で、ポリ・ナノ・オプティなど種類があります。

特徴としては、

  • 軟らかい音質
  • テンションが比較的弱い

種類としては、

  • POLYWEBはコーティング膜が厚く、表面はつるつるで音質はかなりやわらかめです。
    膜が厚いので弦アースが落ちにくくなります。
  • NANOWEBはコーティング膜が薄く、表面はなめらかで音質はまろやかです。
    巻き弦側で弦アースが落ちにくくなります。
  • OPTIWEBはコーティング膜がNANOWEBより薄く、ノンコーティングと触り心地は大差ありません。
    音質もブライトで、弦アースも落ちやすくなっています。
    コーティング弦の独特な触り心地や音が苦手な方にはお勧めです。

最後に

いかがでしたか?

それでは今回はこの位にして、また次回お会いしましょう。
お付合い頂きありがとうございます。


お問い合わせ
店舗 島村楽器 ららぽーと横浜店
担当 小平(こだいら)
電話番号 045-929-2588

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