ギターとベースのお話 Vol.2

島村楽器ららぽーと横浜店の小平です。
初めましての方も、お話したことある方も、こんにちは、こんばんは。

前回に続きVol.2ですね。
何をお話ししようかなと考えていたのですが、前回が基本的な所だったので今回は少し踏み込んで木材のお話にします。


木の種類

ギターで使われている木材は色々ありますがその中でも広く使われるのはメイプルやマホガニー、ローズウッドやエボニー、アルダーやアッシュなどです。
聞いたことある方も多いと思いますが何がちがうのでしょうか。
そもそも木は広葉樹と針葉樹に分かれています。

広葉樹

約20万種あり、広く平たい葉を持ちます。
幹は太くて曲がっていることが多く、枝分かれしています。
ハードウッドとも呼ばれ重くて硬く、木目は複雑で変化が大きく美しく、はっきりしていないものも多いです。
材質が硬い為、加工はしにくいですがその反面丈夫です。


針葉樹

約500種あり、先が尖った細長い葉をもちます。
幹はまっすぐ伸びています。
ソフトウッドとも呼ばれ軽くて軟らかく、木目は比較的まっすぐ通っていて、はっきりしています。
材質は軟らかい為、加工はし易いです。


材質の違い

このように広葉樹と針葉樹では大きく異なってきます。
一概には言えませんが上記のような違いがあり、ギターでは広葉樹が広く使われています。
硬い木が多く使われていますが、硬ければ良いというものではありません。
硬いものは重いものが多く、取り回しが大変、加工が困難等の問題も出てきます。
中には硬いが故に割れてしまうモノも多く、そうでないモノも乾燥が不十分だと楽器にした際に環境の変化で割れてしまいます。
加工時の乾燥の具合やその後の環境での変化も材によって変わってきます。

また、木材の取り方でもその後の変化の大小が変わってきます。

板目と柾目

板目(いため)と柾目(まさめ)とは木取りした時の木目方向の違いです。
丸太の中心からずれて挽くと、年輪が平行ではなく山形の木目が現れ、これが板目です。
丸太の中心に向かって挽いたときに現れる年輪が平行な木目を柾目と言います。
柾目は歩留まりが悪く多く取れないため、値段が高くなります。
しかし反りや収縮などの狂いが少ない事からネック材として使用量が少なく重宝されています。


木材の種類

ここからはギターでよく使われている木材をご紹介します。

メイプル

カエデ科の広葉樹で、砂糖楓(さとうかえで)はメープルシロップが取れることでも有名です。
高級家具やヴァイオリン、ビリヤードのキューなどに古くから利用されてきました。
木目は派手ではありませんが杢(もく)と呼ばれる特殊な木目が出ることがあります。
ネック材や指板材によく見られ、輪郭のはっきりしたクリアなサウンドが特徴です。
ハードメイプルは強度・耐久性に優れ、重量や弾力性があり、ネック材として最適と言えます。
ソフトメイプルはキルテッドやフレーム等の杢がよく見られ、サスティーンやアタック感、硬度や重量はハードメイプルに劣ります。

フレイム杢

虎杢や縮み杢とも呼ばれ、縞模様にも似たモノです。
ネック材やボディトップ材によく使われています。

キルテッド杢

玉杢とも呼ばれ、波のような鱗状の杢です。
ボディトップ材によく見られます。

バーズアイ杢

鳥眼杢とも呼ばれ、鳥の目のような斑点が現れる杢です。
ネック材やボディトップ材で使われています。


ローズウッド

マメ科の広葉樹で、紫檀(したん)とも呼ばれます。
高級家具材や唐木細工に利用されます。
この木材をバラの木と思う人も多いようですが実際は違っています。
削ったときにローズに似た香りがするためこう呼ばれています。
指板材やヘッドの突板、アコースティックギターのサイド・バック材によく見られ、メイプルよりも甘いサウンドが特徴です。
メイプルよりも重く硬い為、乾燥や加工は困難ですがその分楽器にした時の強度は高くなります。
中でも特に重いモノでは水に入れると沈んでしまう程です。
また、ブラジリアンローズウッドはハカランダとも呼ばれる希少材で、現在ではワシントン条約で輸出入が規制され入手は難しくなっています。


エボニー

カキノキ科の広葉樹で黒檀(こくたん)とも呼ばれます。
高級家具やピアノの黒鍵などに使われています。
高級材の為高額なモノが多く、非常に重く硬く、加工はかなり困難ですが磨くと光沢が出るため鏡面仕上げのようにすることも可能です。
指板材やヘッドの突板によく見られ、ローズよりも硬い為、音質も硬くメリハリの効いた音になります。
かなり硬い為、慎重に加工しないと割れてしまいます。
重いものでは水に入れると沈みます。
稀に真っ黒なものもあり、それを本黒檀、又は真黒 (マグロ) 、黒と褐色の縞模様の出ているモノを縞黒檀と呼びます。


アルダー

カバノキ科の広葉樹でウエスタンレッドアルダー等とも呼ばれます。
家具材や彫刻材に用いられています。
比較的柔らかくそれほど重くなく加工しやすいのが特徴で、乾燥も早く材が安定し易いため、ギター・ベースの材として適しています。
Fender系のギター・ベースのボディ材としてよく使われ、低音から高音までバランスが良い安定したサウンドになりやすいので、多くのメーカーが採用しています。


アッシュ

モクセイ科の広葉樹で、ホワイトアッシュとも呼ばれます。
家具や野球のバットに使われています。
非常に重く硬い材であるため加工は困難です。
ボディ材によく使われており、低域・高域がしっかり出てくる特性を持つので低音を重視しながらも明瞭なサウンドを目指した楽器に使用されます。
ライトアッシュというモノもあり、ホワイトアッシュよりも少し軽くなります。
ホワイト・アッシュに比べて低域が弱く、逆に中域がしっかり出てくれます。


マホガニー

センダン科の広葉樹で、家具材や彫刻材に使われています。
アルダーよりも柔らかい材ですが重量的には重いです。
ネック材やボディ材、アコギのサイド・バック材など広く使われており、乾燥の速度も速く割れる心配も少ないです。
Gibson系のギターに多く使われており、全体に甘く暖かくて中低音域の豊かなサウンドです。


バスウッド

シナノキ科の広葉樹でライムウッドとも呼ばれます。
彫刻材やモールディング材として使われています。
価格も安い為、エントリークラスやスタンダードクラスのボディ材でよく使われており、軽く軟らかい材になります。
比較的癖がなく中音域付近の暖かみあるサウンドです。
しかしハイエンドクラスでも使用されているためグレードなどによる潜在能力は計り知れません。


スプルース

マツ科の針葉樹で米唐檜(べいとうひ)とも呼ばれます。
建築材や良質なものはピアノの響板などに使われています。
かなり軽く柔らかい材で加工性に優れています。
響振性に優れておりアコースティックギターのトップ材で広く使われています。
明るくバランスの良い張りのあるサウンドが特徴です。


シダー

ヒノキ科の針葉樹で米杉(べいすぎ)とも呼ばれます。
建築材や屋根板でよく使われ、非常に軟らかく軽い為、加工は容易です。
スプルースと並びアコースティックギターのトップ材で使われています。
暖かく丸みのあるサウンドが特徴です。

組み合わせ例

あくまで例なので必ずしもそうなっているわけではありませんが、よくある組み合わせとしては以下のモノがあります。

ストラトキャスタータイプ

  • 指板   ローズウッド
  • ネック  メイプル
  • ボディ  アルダー

テレキャスタータイプ

  • 指板   メイプル
  • ネック  メイプル
  • ボディ  アッシュ

レスポールタイプ

  • 指板   エボニー
  • ネック  マホガニー
  • ボディ  フレイムメイプルトップ/マホガニーバック

フォークタイプ

  • 指板   ローズウッド
  • ネック  マホガニー
  • ボディ  スプルーストップ/マホガニーサイドバック

クラシックタイプ

  • 指板   エボニー
  • ネック  マホガニー
  • ボディ  シダートップ/ローズウッドサイドバック

最後に

いかがでしたか?
今回ご紹介したのはあくまでよく使われている材でしたが、木材といっても多くの種類があり、特徴もそれぞれ違いますね。
組み合わせ次第で音色が左右され、好きな音やそうでない音になってきます。
皆様はどの組み合わせが一番お好きですか?

今回はこの位にしてまた次回お会いしましょう。
お付合い頂きありがとうございます。


お問い合わせ
店舗 島村楽器 ららぽーと横浜店
担当 小平(こだいら)
電話番号 045-929-2588

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