エレキギターの弦について ~入門編~

皆様こんにちは、島村楽器ラゾーナ川崎店、弦担当の犬田です。
春にギターやベースを始めた方も多いと思います。
最初にぶつかる壁といえば、、、

・コードが押さえられない…
・指が痛い…
・いい音が出ない…
・弦交換ってどうすればいいの?
・そもそもどの弦を張ればいいの?

等々…うまくいかない事がたくさんあると思います。

そこでそろそろ弦交換のタイミングという事で

・そもそもどの弦を張ればいいの?

ここにテーマを絞り、弦の選び方をご紹介致します。
今回はエレキ

その他の事は島村楽器各店で行っておりますビギナーズ倶楽部にご登録頂き店舗スタッフまでお問い合わせください。

弦の種類

まず弦を大きく分けると

コーティング弦
ノンコーティング弦

に分かれます。
その中からさらに素材の違いで音、タッチ、寿命等が変わっていきます。

コーティング弦

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コーティング弦とはその名の通り、特殊なコーティングを施すことにより長寿命を実現した弦です。
1995年、アメリカで創業したGORE社が発表した『Elixir』ブランドが始まりで現在ではD’AddarioやErnieball等の大手弦メーカーもコーティング弦を発表しています。
基本的にはワウンド弦(巻き弦)のみがコーティング加工されますが、プレーン弦も特殊な加工を施すことで耐久性を高める工夫がなされています。(エリクサーのAnti-Rust弦・アーニーボールのレインフォースド・テクノロジー)

コーティング弦のメリット・デメリット

弦が錆びにくいとどのようなメリットがあるか、、
・弦交換の手間が省ける!
ノンコーティング弦の寿命が2週間~1ヶ月(もちろん個人差はありますが)に対してコーティング弦の寿命は2ヶ月~3ヶ月!

・張りたてのブライトな音が長く続く!
一般的に弦は弾き始めてすぐ劣化すると言われます。
手の汗や油が原因で錆び始め高音の煌びやかさが失われていくのですがコーティング弦の場合は張りたての音が長く続きます。

そしてデメリットとしては、、
・値段が高い!
価格が2~3倍程度とノンコーティング弦に比べて高価です。

・ノンコーティング弦に比べると音抜けが悪くなる傾向がある
弦をコーティングしているのでその分音抜けが悪いと感じる方もいらっしゃいます。
ただDaddarioは巻き弦をコーティングするのではなく、巻く前の巻き線に直接コーティングし厚さにムラがなく、その厚さも約5um(ミクロン:ミリ・メートルの1/1000)という超極薄の仕様です。
この点は技術の進歩でカバー出来ていると言ってもいいのではないでしょうか。

プロのギタリストでもコーティング派、ノンコーティング派がいます。
なのでご自分の環境に合わせ選んで頂ければと思います。

コーティング弦向きの方

・弦交換が面倒と感じる方
・使用頻度が少ない方
・張りたての音が好きな方

ノンコーティング弦向きの方

・ライブやレコーディングで頻繁に変えなければならない方
・少し劣化して丸くなった音が好きな方

弦の素材

エレキ弦の素材は主に、ニッケルとステンレスの二種類です。
ニッケルは全体的にバランスの良いサウンドで比較的安価です。
ステンレスは錆びにくく強度も高いです。高音が目立ち比較的高価です。
その他にもpure nickel,cobalt等、種類はありますが基本はニッケルとステンレスに属します。

プレーン弦、巻き弦の芯はスズメッキ等のスチールで出来ています。

弦の太さによる違い

コーティングの有無、素材の違いで音や指触りが変わってきますが、太さを変える事が一番わかりやすく変わってきます。
大まかな違いでは、、

弦を太くする

・弦のテンション(張力)が高くなり、押弦の際力が必要になる。
・太い程倍音が出て厚みのある音になる。

弦を細くする

・弦のテンションが下がり、軽い力で押えられる。
・線の細いサウンドになり低音が抑えられその分高音域が強調されて聴こえる。

こうなります。
張りのあるカッティング、太い音でリードプレイをしたいという方は弦を太く、軽いカッティング、厚みより繊細さを求める方、テクニカルなプレイえおしたいという方は細くするとイメージに近づいていきます。
補足でダウン、ドロップチューニングをされる方はテンションを稼ぐ為太い弦を選びます。

一般的な弦のゲージ(太さ)は、、
・SUPER LIGHT・・09-42 スタンダードなゲージ、シングルコイルのギターと相性がよく、これから始める方にもテンションが弱いので弾きやすい
・CUSTOM LIGHT・・09-46 バランスのいいゲージ、シングル、ハム問わず相性がいい。
・LIGHT・・10-46 ハムバッカーと相性がいい、厚みのあるサウンド

この3種類が主ですが、09-42より細い08-38や10-46より太い11-48のパッケージもあります。
プレイスタイルによりお選びください。

弦の太さを変える事によりギターに与える影響

ネックの反り、弦高に影響が出ます。
弦のテンションはネックの反り具合に直接影響が出ます。
弦を張るとネックはかなりの力で弦側に引っ張られています。
なので基本的にチューニングした時にネックがまっすぐになるよう調整されています。
これにより、、

弦を太くするとテンションが強くなりネックが順反る
弦を細くするとテンションが下がりネックが逆反る

順反りは弦高が高くなる為押えるのに力が必要になります。
逆反りは弦高が低くなる為ビビリが起きやすくなります。
弦の太さを変える際はネックの調整も合わせて必要になります。

ストラトキャスターに代表されるアーミングが可能なギターへの影響

ストラトキャスターに搭載されたシンクロナイズドトレモロに代表されるブリッジがフローティング(ボディから浮いている状態)したギターへは太さを変える事で以下のような影響が出ます。
・弦が太くなるとテンションが高くなりブリッジが弦側に傾き弦高が高くなる
・弦が細くなるとテンションが下がりブリッジがボディ側に傾き弦高が低くなる。
さらにブリッジの傾きが変わるとサドルの位置も変わるのでオクターブチューニングもずれてしまいます。
音程の正確さに関わってきますのでこのタイプのギターをお使いの場合はさらに調整が必要です。
ボディの裏にバネがあるのでそこを調整し適正な状態にします。

ナット溝への影響

ナットは基本的に工場出荷時に張る弦に合わせて溝を成形しています。
なので極端にゲージが変わる場合、弦が太くてナット溝にうまくはまらなかったり、逆に弦が細過ぎて動いてしまいビビりの原因となる可能性があります。
極端に弦の太さを変えるのでなければあまり意識しなくても大丈夫ですがおかしいと感じたら確認が必要です。

弦の説明、変える事による影響を紹介してきました。
最後に具体的な定番商品を紹介していきます。

elixir

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コーティング弦の元祖、elixir
錆びにくく扱いやすい、ブライトな音で1番人気です。
NANOWEB,POLYWEBと種類があり、音質と感触に違いがあります。

NANOWEB・・コーティングしていない弦に非常に近く、音は明るいです。コーティング層が極薄なので感触もコーティングの存在が分からないほどです。
POLYWEB・・バランスの良い落ち着いた音です。普通の弦をしばらく弾いた後のような音質と共に、耳障りなフィンガーノイズが極めて小さく抑えられた、非常にスムーズ感触が得られます。

このような違いがありますのでお好みでお選び下さい。

D'Addrio

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世界中で使われているスタンダードです。
音程の正確さが評価されておりクラシックギターでは標準的に用いられているようです。
コーティング弦も発表しており(写真2枚目)コーティングの薄さ、均一さが評価されています。
最近では【NYXL】(3枚目)というパッケージを発表しました。
弦の製造過程の見直しを行い、強度、ピッチの安定性、音抜けが向上しました。
D'Darioユーザーの方には是非お試し頂きたいです。

Ernie Ball

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D'Adario同様、世界中で使われているスタンダードの弦です。
コーティング弦(2枚目)はもちろん、今までに無い鉄とコバルトの合金【COBALT】やサウンド、強度、耐久性を向上させたM-STEEL(3枚目)等、商品のラインナップが幅広いです。

RICHARD COCCO

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現在でもハンドメイドで製作されており高いクオリティを誇る弦です。
ベース弦の人気も高くワンランク上というイメージです。
サスティンもよく高域が綺麗に出ます。

DEAN MARKLEY

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弦だけでなくピックアップなども手がけているブランドです。
BLUE STEEL(1枚目)シリーズは超低温-196℃のクライオジェニック処理を行いきらびやかなサウンド、高い耐久性があります。
HELIX HD(2枚目)シリーズはより充実したブライトなサウンドとレゾナント・トーン(共鳴音)、滑らかなフィール、そしてロングライフな弦です。

最後に

以上長くなりましたがエレキ弦の紹介とさせて頂きます。
やはり弦もギターの一部。
好みがあって当然ですので情報のみならず実際に使用して頂く事が理想のサウンドに近づく一番の近道です。
上記の違いや注意を参考に、ご自身にピッタリの弦と出会える事が出来ればと思います。

何かご不明な点がございましたらスタッフまでお問い合わせください。
最後までご覧頂きありがとうございます。

お問い合わせ

店舗 島村楽器 ラゾーナ川崎店
担当 犬田
電話番号 044-520-8097

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