DTMer香西の音の鳴る箱 Vol.13

こんにちは、京都カナート店DTM担当・香西です!寒いですね。そして平成の終わりが近づいてきましたね。新元号は何になるのでしょうか?僕は和暦不要派なのであまり興味ないですが、どうせ変わるならおもしろネーミングがいいですね。

音の鳴る箱Vol.13、今回も過去のQ&Aを掘り下げた内容になります!テキストいっぱいの記事になりますが、みなさんのタメになると思いますので是非読んでください!それではいってみましょう!今回のテーマは…

音楽のインプット/アウトプットについて

世の中にはたくさんの音楽があります。一昔前では海外アーティストの情報を知るには時間がかかったり、場合によっては情報を得られなかったりということもありましたが、インターネット環境が広く普及した今日では、世界中のアーティストの楽曲や情報が誰でもすぐに手に入れることができ、本当に便利な時代になったなぁと思います。

そんな音楽に満ち溢れた生活の中で、みなさんは自分の琴線に触れた音楽をチョイスして聞くことで、音楽ライフを楽しんでいると思います。
そこで質問、みなさんは音楽を「聴いて」いますか?

「聞く」ことと「聴く」ことの違い

「耳で音を捉える」という意味ではどちらも同じなのですが、「音を意識して捉えるかどうか」という点で違いが出てきます。例えば、

町を歩いていたら話題のあの曲が流れていた→聞く
特定の楽曲の、ギターの音だけ集中的に意識する→聴く

といった感じでしょうか。
対象の音が自然と耳に入ってきたものなのか、自発的に耳を傾けたものなのかという区別になるのですが、インプット/アウトプット両方に大切なのが後者の「聴く」ことにあります。
「○○の曲が聴きたいなぁ」と思って曲を再生することも自発的ではありますが、ここでは便宜上「曲中の特定の音を意識する」ということで話を進めていきます。

日常的に音楽を「聴く」ということ

最近では自宅や出先など場所を選ばず、1日中音楽に触れるということも珍しくはないですが、何となく聞いて楽しむのと曲の中で鳴っている音を意識して聴くのとでは大きな差が出てきます。
例えばギターが上手くなりたくて色々な曲をプレイリストに突っ込んでリピートするキッズなら、ただプレイリストを延々聞くのではなく、その曲のギターの1音1音がどんな音なのか、全体を通してどんな雰囲気で演奏されているのかなどを注意深く聴いてみると、ギターに関するインプット量も増え、音楽に対する視野が広がり、解像度が高くなっていきます。

同じ回数を重ねても、「聞く」人と「聴く」人では経験値が違ってくるので、将来的に差が開くことになります。

音楽の解像度の高さ

「解像度」という言葉が出てきましたが、ここでは「要素をどれだけ細分化して認識できるか」というニュアンスで捉えてください。
解像度が高い人とそうでない人ではどんな違いがあるのでしょうか。今話題のボヘミアン・ラプソディのギターソロにフォーカスして分析してみましょう。
普通に聞いて楽しんでいるなら「カッコイイ」「シブい」といったシンプルな感想が出てくると思います。ある程度解像度の高い人なら
「少し食い気味に入ってきて全体的にモタつくようなタイム感で演奏している印象がある。所々の詰まったようなトーンに味があり、ピッキングニュアンスで多少歪み具合が変化しているので、ゲイン量は程よいところで調整されている」
といった感想が出てくるのではないでしょうか。
後者は実際に僕が聴いた感想ですが、より解像度の高い人ならもっと違った意見が出てくると思います。音楽の解像度が高いほど、要素を細分化して認識することができるので、より具体性のある考えにたどり着くことができるのです。

解像度とインプット/アウトプット

上記の通り音楽を「聴く」ことがインプットにつながり、解像度が高まっていくのですが、今度はアウトプットとの関係についても考えてみましょう。
引き続きボヘミアン・ラプソディの話をしますが、この曲をギターでコピーして上手くなりたいなら、ただ譜面上の音をなぞるのではなく、せっかくならブライアン・メイのようなトーンで演奏して完全コピーを目指したいですよね。
ここで解像度が高い人はコピーするための要素を分解して考えることができるので完コピの難易度は低くなりますが、そうでない人はちょっと頑張らないといけないことが増えてきます。音楽の解像度はアウトプットのスピードや効率と関係しているということですね。

どんなギタリストにも演奏上の癖が必ずあります。理想のアウトプットをするために、まずはブライアン・メイがどういうプレイをするのかを「聴いて」知るところからスタートです。
完コピするための情報が手に入ったら、あとは試行錯誤しながら練習を積むだけですね。

音楽を聴くことの重要性

「ずっと練習しているけどなかなか上達しない」という人は、原因は様々だと思いますが、曲は「聞いて」いるけど「聴いて」いないため、インプット/アウトプットがうまくいっていないこともあるのではないでしょうか。手を動かさないと何も始まらないので、実際に音を出して弾くことは大事ですが、聴くことも同じくらい大事です。
また同じ曲を一万回聞いて耳が音を覚えているなどの場合は、コピーしてみると意外とすんなり弾けたりすることもありますが、たぶんそこまで時間をかけなくても数十回・数百回聴けばコツを掴めることもあるので、効率化という意味でも日頃から曲を意識して聴いたほうがいいと思います。

作曲も同様に聴くことが大事

オリジナリティある作品を生み出すには、引き出し(アプローチ)を増やし、そしてとにかく手を動かしてアウトプットし続けることが重要になります。引き出しというのは曲を組み立てていく際のアイデアの選択肢ですね。選択肢はあるに越したことはないです。そして引き出しを増やすためには、色々な曲を聴いてインプットしていくしかありません。

前回Vol.12の補足で、なかなか作曲に踏み出せないパターンとして「目標を達成するための要素を分解できていない」と書きましたが、これは「インプット量が少ないゆえに音楽の解像度が低く、その結果達成するための要素を分解できていない」と言い換えることもできます。
やはり日常的に音楽を聴く習慣がある人のほうが、そうでない人に比べて解像度が高い分やるべきことを細分化して考えられますし、またおもしろいアプローチも思いつくことが多いのではないでしょうか。

どんな曲にも学ぶことはある

ではどういった曲を聴いてインプットをすればよいのでしょうか。
これは何でもいいと思いますが、音楽を幅広く楽しみたい人や作曲に活かしたいという人は、なるべく好き嫌いをなくして色々なジャンルに触れることをオススメします。
僕も作曲をするまではメタルキッズだったので、日常的に聴く曲はギターが主役になるようなものがほとんどでしたが、作曲に興味を持ち出した頃から他の楽器も注意して聴くようになったり、メタル以外のジャンルもたくさん聴くようになって今では色々な曲をリスペクトするようになりました。
自分にできないことができる人はどんな人もすごいですし、知名度やクオリティを問わずどんな曲にも学ぶことはあります。色々な曲を聴いてたくさん学びましょう。

このテーマは掘り下げるとまだまだ出てきそうですが、あまり長すぎると疲れると思うので今回はここまで!
長々と書きましたが、音楽の楽しみ方や楽しむ環境は人それぞれ。「聞く」ことと「聴く」ことに違いはあれど善し悪しはありませんし、無理にインプット/アウトプットを意識する必要もありません。
音楽を「聞く」ことも立派な音楽活動だと思いますので、まずは各々が一番楽しいと思う方法で音楽に触れて、もっと楽しみの幅を広げたい人は少し考え方を変えて「聴いて」みるのもいいのではないでしょうか!
記事の内容について質問などあれば、いつでも「訊いて」ください!

それでは次回Vol.14でお会いしましょう!

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DTM担当・香西プロフィール

「たのしいDTM」をモットーに、毎日DTM中心の生活を送っています!バンドサウンドを作るのが得意で、ときどき自主制作でCDを作ってイベントに行ったりもします。DTMだけでなくギターやベースに関することなど、なんでもご相談ください!

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