DTMer香西の音の鳴る箱 Vol.12

こんにちは、京都カナート店DTM担当・香西です!12月に入り一気に寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
最近DTM関連から離れた記事が多かったので、今回は作曲に関する内容を話します!
過去回のQ&Aを掘り下げる感じになりますが、皆様が新しい知見を得るキッカケになればと思います!それではいってみましょう!

「作曲に音楽理論が必要か?」という問いに対して

お店に来られるたくさんのお客様とお話をする中で、作曲に興味があるという方もいらっしゃいますが、「まだ理論の知識が全然ないので…」と言って動き出せない人がほとんどです。音楽理論の知識がないと作曲ができないと思っている人、本当に多いです…。

作曲に理論が必要かどうかについてはVol.3でも触れましたが、なくても作曲はできます。
これは僕が店頭で作曲未経験の人と話すときによくやるのですが、「今からお寿司の曲を作りますね!」と言って人差し指で適当に鍵盤を叩いて1音だけ鳴らし、それに合わせて思いついた寿司のネタを言います。「はいできました」と言うと大体の人は「?」となります(著作権は2秒で放棄します)。
お寿司でもうどんでも何でもいいのですが、こんな雑な曲でも僕が作曲したと言い張れば作曲したことになりますよね。理論的なアプローチがなくても作曲はできるのです。

もちろん作曲をしたいみなさんがやりたいのはこういうことではないのは承知の上で言ってて、ほとんどの人は「有名アーティストが作るような多くの人を惹き付ける凝った曲」が作りたくて、凝った曲ってなんか色々複雑で難しそうな印象があるから理論が必要だと思ってるんだろうな、というところまでは大体予想できます。

では音楽理論を学べば作曲ができるようになるのか?

結論から言うと答えはNOです。例えばこれからサッカーを始めるとします、目標は「試合でシュートを決めて点を取ること」にしましょう。
一番初めにすることは何でしょうか?そうですね、「ボールを蹴ること」ですね。ボールを蹴る前の段階で椅子に座ってサッカーに関する戦術を勉強したところで、点は絶対取れないのです。

作曲も似たようなもので、まず最初にやることはやはり「とにかく手を動かす」に尽きると思います。

勉強し出すとキリがない!

音楽理論の勉強をするとして、何をどれだけ勉強しますか?一口に音楽理論と言ってもポップス理論、ジャズ理論などジャンルごとに理論は存在しますし、他にもコード、スケール、楽典など…たくさんあって、どの分野も掘り下げるといくらでも勉強することができます。マスターするには膨大な知識量を詰め込むことになりますね。
これが苦にならないならやってもいいと思いますが、終わりが見えにくいし、そもそも終わりがあるかどうかも不明…また基本的に座学ってつまらないものなので、多くの人は途中で飽きると思います。

「ながら作業」で身に付ける音楽理論

もし音楽理論を勉強したいのであれば、個人的には作曲をした後に、あるいは作曲をしながら少しずつ知識を身に付けていくのがいいと思います。上に書いたとおり、勉強し出すとキリがないので、完成した作品や制作中の作品を分析する際に、理論に関する書物を辞書や参考書代わりに使うなどして勉強すれば効率的に身に付くと思います。

またある程度楽器経験があれば、人によっては理論に関して「言葉で説明できないけど感覚的に身に付いている」というレベルに達していることもあるので、そのタイプの人は自分で作った曲を分析する際に理論書を読んだりすると理解が早かったりします。どのくらい理論が身に付いているかを知るためにも、まずは手を動かしましょう

予備知識がないとダメだと思うことをやめる

音楽理論を「作曲をする上での決まりごと」のような捉え方をしている方が多いですが、理論に則って作るのも無視するのも、基本的には作り手の自由です。理論の存在に縛られて何もできないのであれば、理論がないとダメだと思うことをやめるところからスタートしましょう。

音楽は感覚的な要素が強い分野です、まずは心の思うままに手を動かしてください

結局理論は必要なのか?

Q&Aでも回答しましたが、メロディやコードなど音の流れをある程度予測できるなど、ひらめいたアイデアを補完することもできるので、知ってて損はないとは思います。
また、理論の知識がなくても作曲はできますが、理論を知らない状態で曲を作るのと、理論を知った上で「あえて」理論から外れた音を使って曲を作るのとでは、音の持つ意味や説得力が全然違ってきます。
その曲にとって理論的なアプローチが必要かどうかを判断するのは作り手次第ですが、作った曲や制作中の曲がない状態ではその判断もできないと思いますので、まずは手を動かしましょう

今できることからコツコツと

これは補足になりますが、なかなか作曲に踏み出せないパターンとして、「目標設定が高すぎる」ことや「目標を達成するための要素を分解できていない」ということもあります。もちろん高みを目指すことは素晴らしいと思いますが、初っ端からそこへ到達しようとするのはあまり現実的ではないですよね。

超人的なギターテクがあるなど何かしら武器になるものがあれば話は別ですが…クオリティの本質は数をこなすことにあるので、最初のうちは雑でもいいのでどんどん作って、その都度弱点や改善点を見つけて次の作品につなげていくことが重要になります。
最初の1曲目からフルサイズの曲を作るのが難しいと思うのであれば、難易度を下げてTVサイズの小曲から挑戦してもいいと思いますし、よく耳にするコード進行をそのまま使ってメロディだけ考えてみるなど、やりやすいところから手を付けていくのがクオリティアップへの道につながると思います。

目標設定ができたら、次にそれを達成するために何をすればよいかを考えます。これは作曲の手順を確認する意味もありますが、「現時点で何ができて何ができないか」を把握するためでもあるので、非常に重要です!
できることを使って曲を作るのか、できないことに挑戦してできるようにするのか、という風にも考えていけるので、作曲の方向性をコントロールすることもできます。
もしこのプロセスで音楽理論の必要性を感じたなら、そのときがまさに理論の勉強をするときなのではないでしょうか。具体的な目標もなく理論を勉強するのと違い、ピンポイントで必要な知識を得られる上に即座にアウトプットできるので、無駄なく作曲が進められると思います。

ここまでお付き合いいただきありがとうございます!!トータル3000字を超える長文になってしまいましたが…いかがだったでしょうか!
0からモノを生み出すことは、未経験の人にとっては非常にハードルの高いことだと思いますが、考え方次第でハードルは下げることができます。
そして何よりも大事なのが、この記事内でも呪文の如く繰り返した「とにかく手を動かす」こと。英語で言うと「Just do it」ですね。頭の中でどれだけロジカルに考えても、形にならないのであれば意味ないです。
作り手のやりたいことが自由にできることが作曲(=創作)の醍醐味なので、最初のうちはあまり難しく考えず、感性のままに楽しんでみればいいのではないでしょうか。難しく考えるのはある程度経験を積んでからでもいいと思います。

長々と語ってしまいましたが、あくまで個人的な見解で必ずしもこれが正しいとは限らないので、「そういう考えもあるんだなぁ」くらいに捉えていただけたらと思います!それでは次回Vol.13でお会いしましょう!

京都カナート店では2017年11月より音楽制作サークルを始めました!メンバーは随時募集しておりますので、DTM仲間を増やしてみんなで情報共有しながら楽しく制作しましょう!
詳細はコチラ↓

音楽制作サークル「Digiland CREATORS」メンバー募集中です!

DTM担当・香西プロフィール

「たのしいDTM」をモットーに、毎日DTM中心の生活を送っています!バンドサウンドを作るのが得意で、ときどき自主制作でCDを作ってイベントに行ったりもします。DTMだけでなくギターやベースに関することなど、なんでもご相談ください!

前→Vol.11

記事に掲載されている情報は、掲載時点の情報です。イベント情報、商品情報、在庫状況など、掲載時点以降に変更になっている場合もありますので、あらかじめご了承ください。

コメントを書く

  • 電話番号・メールアドレスなど、個人情報につながる内容が記載されている場合はコメントを削除させていただきます。その他コメントガイドラインについてはこちらをご覧ください。(新規タブで開きます)
  • HTMLは使用できません。