16品目 シールドケーブルの選び方

シールドケーブルは用途で使い分けよう。





今回はついついケチりがちな「シールドケーブル」について書いてみようかなと思います。
エレキで音を出すために必要なただのケーブル、というわけではありません。
自身の出したい音像、使用しているギターやベースの本来の性能を引き出すには、やはり絶対的に重要なアイテムとなってきますので、この記事から考えるきっかけになればと思います。




「シールド」で意味が伝わるのは日本だけ

例えばアメリカのミュージシャンに「シールド」と言っていつものシールドケーブルを見せると「?」という顔をするかと思います。
実は「シールドケーブル」は和製英語で「ノイズのシールディング効果があるケーブル」という意味です。
なんとこれ、世界共通ではありません。
ですので、日本の仲間同士であればシールドで結構ですが、そうでないタイミングでは「ケーブル」と言ったほうが伝わります。
「サウンドケーブル」であればなお良しだと思います。
こういうところからも、バンドマンたちのシールドについての認識は「お察し」な感じが分かるかもしれません。


ダメなケーブルと良いケーブル

これもまず頭に入れておかないと、記事がカオスになります。
絶対的な条件を最初に書きますと、壊れやすいものはダメです。
よく「シールドは消耗品」と言う方がおられますが、それは買い替える頻度で意味が変わりますね。
名指しで書いてしまうとノイトリック製のプラグはよくハンダが剥離します。
音質面を考えるとレコーディング用としては優秀かもしれません。
ただ、ステージで使用するには少々リスキーな要素を持っていることは知っておくべきだと思います。
購入して1年で壊れたのならば、物の扱い方はもちろん見直すべきかと思いますが、そんな頻繁に壊れたりは普通はしないので、耐久性が低いケーブルなのかな、と疑うべきではあります。

また、オマケで付いてくるようなへっぽこケーブルはとても壊れやすいのはもちろん、圧倒的に高音成分の劣化が目立ちます。
一言で書けば、音がモワモワでヌケてこない、ポーポーした音になります。
「好みによっては…」などという、そんな次元を超えたポーポーっぷりなので、あれは心からオススメしません。

ですので、壊れにくくて音の劣化が激しくないケーブルを探すと良いでしょう。




前提として、ケーブルで音は足せない。

これもめちゃくちゃ勘違いされていることなので、先に説明しておく必要性を感じます。
シールドケーブルで音を足すことはできません。
例えば「〇〇ケーブルにしてから低音が増えた」という現象は錯覚です。
音が足されたのではなく、低音の劣化が少ない、もしくは別の音域を意図的に下げているから低音が聴こえやすくなった、という認識でいて下さい。
ここを勘違いしていると「音量が増えた」とか「〇音域が増えた」とか、勘違いしたまま音作りに向かうことになってしまいます。

例えばですが、抜群にヌケが良いシールドケーブルがあったとするならば、それは中高音が増えたのではなく、中高音の劣化が少なく低音成分を少し削っている、ということになります。
これはミックスダウンなどをしている方であれば「はいはい、なるほどね」となる話なのですが、モワモワした成分を少しだけ落とすと音抜けが改善される現象があります。
まさにシールドケーブルも同じことを行っており、ほとんどの場合、計算して設計されています。
3,000円以降ぐらいのケーブルであれば、そういう計算がなされたものが増えてくるでしょう。




プラグで音は変わるのか。

これ……変わっちゃうんですよね。
もう嫌になってきますよね笑
どう変わるかというと「どこのプラグは~」と言うよりは、格安プラグと普通に良いプラグでは音の太さが変化します。
安いプラグで有名なClassic Proのプラグ物理的にも非常に軽く、かつ電流の伝導率も低いからか音痩せを感じます。
フリマアプリなどで、ケーブルは一流、プラグはClassic Proという自作ケーブルの販売を見かけますが、安さにつられて買ってしまうと「変に音がペケくなったな…」など違和感のある残念な結果になってもおかしくはありません。

しかし特殊な例もありまして、自分の話になりますが、絶縁体部分にベークライトが使用されていた時期のヴィンテージのスイッチクラフトのプラグを持っていますが、物理的にもずっしりと重く、かつ電流の伝導率も高いのか現行のものよりも音の存在感(中低音成分)が多く残っているように感じられました。
当時の製鉄技術は不安定だったようなので、不純物が多く混じった状態で製鉄されていたのでしょうか。
それによって伝導率が高くなっているのかもしれません。
これは結構貴重な意見なのではないでしょうか笑
そのかわりヴィンテージのプラグは耐久性には疑問がありますので、やはりREC用などに使用するほうが良いでしょう。

伝導率を最重視して作られた超高級プラグも、激しいステージングや高い使用頻度でメッキが摩耗、劣化するにより性能が低下するので、こういった超高性能プラグを使用したような逸品はREC用にしたほうがよいかもしれません。
シールドケーブルで1万円や2万円するような高級なものに使われているプラグのことです。



ケーブルは統一したほうが良い。

これも前提として書いておきます。
「ギター/ベースからエフェクター」「エフェクターのパッチケーブル」「エフェクターからアンプ」の大きく分けて3ブロックありますが、全て同じケーブルを使用したほうが良いです。
例えばですが、CAJなどのフラットな音質を持ったケーブルを使用し、パッチケーブルにBELDEN 9778というコンプレッション感が強い非常に癖があるものを選んでいると、もはやBELDENに引っ張られてCAJの意味がなくなってしまいます。
シールドケーブルには高級なものを選んでおきながら、パッチケーブルに1000円ぐらいの適当なものを1本でも使用していると、あまり意味がありません。
これは逆に言えば、1本2万円するようなケーブルを選ぶと、パッチケーブルも相応に良いものを選ばないといけない、ということになります。
恐らく財布が財政破綻するので気を付けて選びましょう。



上記を踏まえた「使い分け術」

上記は「ケーブルは統一したほうが良い」と書きましたが、最もシールドケーブルの影響が出るブロックは「ギターからエフェクター」の部分です。
これはそこのブロックだけハイインピーダンスだからです。
つまりギターに挿すシールドケーブルは音質を反映させやすいのです。
それ以外のブロックは統一しておくことが条件です。
一例にあげると、エフェクターボードのパッチケーブルはProvidenceの紫色のやつ、エフェクターからアンプはProvidence H207を使用していると完全に統一できます。
そして、ギターからエフェクターの部分は、例えばカナレとかにすると、カナレ独特のシャープな切れ味を体感することが出来ます。
録音の際にはこういったシールドの使い分けが重要になってきますので「俺のアイデンティティとはこれだ!」と息を荒げて凝り固まらずに、脳内の音像に準じた選択をすればいいのではないかと思います。
RECに限らず「今日のライブはカナレでやってみるか」みたいな余裕のある選択ができると、ケーブル選びがより楽しくなっていきます。



ケーブルの固さはとても重要です

ケーブル自体が固すぎると、ステージでの演奏に支障が出ます。
クルクル絡まってめちゃくちゃ使いにくいです。
いくら音が良くても、演奏に向いていなければそれはいい選択とは言えないかもしれません。
例として、CAJのケーブルはかなり柔らかいので、ステージ向きと言えます。
対して、Ex-ProのFAシリーズ(黄色のやつ)は本当に極太で、ステージで使用するのは難しいですね。
柔軟性に乏しいケーブルは太い音になる傾向がありますので、レコーディング用として向いていると思います。
ただし、どこかで聞いたんですが(情報に触れすぎると誰が言っていたのか忘れがち)、ケーブルの太さは音質に比例しない、とどこかの猛者が言ってました。
電気信号の伝達はケーブルの太さとあまり関係ないようですね。




長さ問題について

長さは3mか5mか。
どちらにすればよいのか、という質問が多いですが、家で弾くだけならば3mで充分ですが、スタジオやライブなどで使用する場合は確実に5mは必要です。
3mと言っても垂れたりするので、実際にはそこまで長くありません。
なので3mでライブに臨むと「これだけしか動けないのか、てかスタンドまでギリギリ…」という状況になります。
しかもこれ、足元のエフェクターに繋いだ状態で、です。

次に、よく「7mじゃないと」という意見を学生から聞きますが、自分は5mで足りないと感じたことはないので、どうして7mにこだわるのか不思議です。
Zeppとかでライブしてるんかな…と思ってしまいます。
半人前ながら色んなライブハウスで戦ってきましたが、5mで困ったことはマジで一度もありません。

ちなみに3mと5mでは高音の劣化は分かりにくいですが、3mと7mだとかなり分かると思います。
ケーブルが長ければ長いほど音質が劣化するので、7mは広い会場でやる時以外はオススメしません。



ソルダーレスケーブルとは

ソルダーレスケーブルとは、ハンダを使用していないパッチケーブルのことです。
なぜハンダを使用していないかというと、例えば海外ツアー中にパッチケーブルが断線しハンダゴテを持っておらず簡単には修理できない状況、周囲に楽器店もなく絶望的な状況に対応するために作られました。
音質面では「ハンダの酸化に左右されないからすこぶる音が良い」という超絶なメリットをメーカーはぶん投げてきますが、あまり盲信するのはどうかなと思えます。
実際に自分の耳で音を聴いてから判断しましょう。
ちなみにソルダーレスは耐久面では優れていないので、パッチケーブル以外には向きません。
ギターからエフェクター、エフェクターからアンプのブロックには使用しないほうが良いでしょう。
ソルダーレスのメリットは「壊れた時に直しやすい」と覚えておくのが正しいでしょう。




重信亭流ケーブル論


シールドケーブルの話って超胡散臭い。

ここまで読んできて「シールドで音が変わるなんて信じられない」という方、おられると思います。
もしギタリストであればベース用のケーブルを一度買ってみて下さい。
それを一定期間使用し、何か月か経過したタイミングでいつものギター用に替えて下さい。
驚くほどの変化を体験することが出来るはずです。
ベース用ケーブルは中音域があまり出ず、その代わりに低音成分がよく聴こえるように設計されています。
なので、ケーブルを替えると全く違う音が出るという事実を知ることが出来ます。

このように人間の耳はある程度の熟練度がなければ「ただのオカルト」となってしまい、この音の違いを認識することが出来ません。
そして、耳が熟練していても音の違いについてうまく言葉に出来ない者も多いので、シールドケーブルの話には胡散臭さが漂うのです。
幽霊が見えていない人に見える人が専門用語で説明している構図が近いでしょう。
これでは永遠に平行線です。

イヤフォンの話をしましょう。
自身の愛用品から友人のものに替えると音の違いは明確に分かるかと思います。
あれはそのイヤフォンで耳が慣れているので違いがよく分かるのですが、シールドケーブルでも同じことが言えます。
やはり一定期間、その音に慣れていなければよく分からなくて当然なのです。
その結果、ただのオカルトになる。
人は一度信じ切ってしまうとなかなか改宗できないものです。
「シールドなんかで音は変わらん」と信じ切ってしまうと、思考が止まるので楽は楽ですが、音作りで苦労はするかもしれません。



こだわりすぎ、も身を滅ぼす。

高級であれば解決するのかというと、全くもって違います。
高級なもの(1万円以上ぐらい)であれば、音の透明感が上がってきて素晴らしい音質になるのですが、依存性もあります。
これ以外では弾けないとか、5,000円や3,000円のものは絶対無理とか、高級志向な頭になりがちです。
これ、あらぬタイミングでぶっ壊れた時、近所のどこにも売ってなければハッキリ言って詰みます。
5,000円ぐらいであればケーブルとしてもう充分すぎる性能を持っていますが、それを臨時で使用した時に気分が上がらないのは、もはや自分のせいでしかないのです。
この「気分が上がらない」というのは音楽家にとっては深刻な精神状態です。
そういった精神状態を生み出しやすい状況は、長期的にみると致命的です。

こだわりすぎも、身を滅ぼします。
「ある程度クオリティがしっかりしているケーブルであれば余裕」ぐらいの精神状態は黄金比的だと思います。



重信亭流、ケーブル選び

これは僕が思うことなので無視して頂いて結構なのですが、ケーブル選びにはある程度の法則性があります。

1、ケーブルが固すぎない

2、ある程度丈夫

3、高音の劣化が激しくない

というような感じです。
こういうケーブルであれば、大概は困りません。
繊細な構造で音がドチャクソ良い超高級ケーブルはREC用がよろしいのではないでしょうか。
壊れると精神的ダメージも計り知れません。
確かにケーブルは消耗品に片足を突っ込んでいます。
原因はよく分からんが突如断線した、ということを僕も何回か味わっています。
結構高かったので、その時に色々悟りました。
勉強代です。




自分に合うケーブル探し


それでは今、店にあるケーブルのレビューでも書いていきましょうか。

実は全部弾いたことがあるから書けた内容なので是非参考にしてみて下さい。



HISTORY STANDARD SERIES HC-350


パッケージ良いですね、僕はガンプラの箱は捨てたくないタイプです。
これはまず、プラグが良いです。
ケチケチしてない、見た目も良いし丈夫な作りです。
重量も中庸です。
ケーブルは結構柔軟なほうでクルクルせず絡みにくいです。
でもふにゃふにゃではなく、ちゃんと剛性もあるのでステージも行けます。
むしろステージ向きかもしれません。
音質はめっちゃフラットです。
ハイのヌケもあるし、低音成分の消失も少ない。
ギター、エフェクター、アンプに対して無味無臭、これぞ上の三原則を満たしている素晴らしいケーブルです。
パッチケーブルもあるのでケーブルを完全統一しやすいのもポイント。
あと、これ5年保証という少々バグった保証が付いており、故意の破損や箱の紛失などはダメですが、ちゃんと条件を満たしていると壊れても交換が効きます。
本当にバグってると思います、島村すごい。


CAJ(CUSTOM AUDIO JAPAN) Guitar Cable


これはマジでフラットですね。
上のヒストリーと同じようなフラットさです。
ギター、エフェクター、アンプの特性を活かしたい時はめちゃくちゃ良いです。
比較的柔らかめのケーブルなのでステージ向きと言えるでしょう。
音質面はハイの劣化も少なく低音の消失も少ない、優れたシールドケーブルです。
ちなみにプラグには固有のデザインが採用されており、シンプルの中に凛とした佇まいを感じます。
また、パッチケーブルも存在しているのでケーブル統一にも向いているモデルです。



Ex-pro FL series


これ、以前使用していました。
超フラットです。
他のケーブルよりもフラット、かつ高音のヌケも良くなるのでガラスの汚れが取れたみたいな感じです。
素晴らしいケーブルなので1本持っておくと良いかもしれません。
ヒストリーやCAJと比べるとやや固めのケーブルですが、ステージで困ることはないでしょう。
黄色いラベルが特徴的な「FA series」はケーブルが非常に固く、ステージ向きではありません。
劣化の少ない素晴らしいサウンドが聴けますが、あちらは完全にレコーディング向きです。
水色のラベルのこのFL seriesはオールラウンドに使用できる柔軟性を持っています。
パッチケーブルも存在しますが、なかなかに高額です。
もしかすると、パッチケーブルとエフェクターからアンプのブロックは別のもので統一、ギターからエフェクターの最初のブロックにこれを使用するとバランスが良いかもしれません。
普段は別のケーブル、たまにこれ、とかだとそのクリアな音像をうまく体感できるかもしれませんね。



Providence F201


日本製ハンドメイドの逸品。
音質はフラットでありながら、低音成分に太さ感じることが出来る優れたシールドケーブル。
ケーブル自体は少し固めでCAJほどの柔らかさはありませんが、扱いやすい絶妙なバランスです。
ステージでの使用にはかなり向いておりプラグも壊れにくいです。
「低音に太さがある」といってもわざとらしいものではなく、劣化を感じないナチュラルな低音感です。
F201のパッチケーブルはありませんが、プロヴィデンスの紫色のパッチケーブルと掛け合わせても全く問題のないサウンドです。
あの紫色のパッチケーブルと中身が全く同じなのは「H207」というモデルになります。
ちなみに、このF201とH207、そして紫のパッチケーブルは僕が愛用しているシールドケーブルになります。
フラットな音質で壊れにくく、多くの楽器店で売っているのでオススメです。



Providence LG401


2021年をもって生産を終了してしまったモデル。
こちらはあまり知られていませんが上位モデルであるE205(59s model)の遺伝子を受け継ぎながらコストダウンに成功しています。
E205直系の少しハイが落ち着いたヴィンテージ系のサウンドが聴けます。
かといって高音が劣化しているような音では全くないので、ハイがうるさすぎるギターとは確実に相性が良いでしょう。
もう生産終了してしまったので店頭に並んでいる限りの販売となり、緊急時には手に入らないかもしれませんが、良いケーブルを探しているなら選択肢としては良いでしょう。
ケーブル自体はやや柔らかめでステージでの取り回しは抜群。
約4,000円と手の出しやすい価格なので良いと思います。




Providence LE501


約3,000円とコスパ抜群ながら日本製、かつフラットな音質を持つベストセラー的シールドケーブル。
ケーブルは柔らかく、ステージでの取り回しも抜群。
ただのケーブルにお金掛けたくないよ、という方にはめちゃくちゃオススメです笑
ただし、F201と比べるとやはり音の太さは負けます。
しかし、フラットな特性を持っているのでハッキリ言って充分すぎます。
ノイズも少ないし、これで3,000円は価格破壊かもしれませんね。
紫色のやつではなくこのシリーズでもパッチケーブルが出ているため、統一しやすいのもありがたいですね。



Live Line PURE CRAFT Studio Series


深緑色のケーブルとヴィンテージ加工されたプラグでお馴染みのシールドケーブルです。
これ、良いんですよ。
以前使っていたことがあるんですが、とにかくクリアな音になります。
上記にもあるように、ガラスの汚れを拭きとった後、みたいな気持ちの良いサウンドです。
今まで音がくすんでたんだなぁ、と分かるケーブルです。
柔軟性は中庸で、柔らかすぎず固すぎずで、丁度いいぐらいですね。
ステージで使用しても全く問題ないです。
これもフラットな特性ではありますが、やはり高音のヌケが特徴的でしょう。
粗悪なシールドでは絶対に出ることのない上品で透明感の高い音です。



CANARE LC Series



来ました、俺たちのカナレです。
スタジオやライブハウスで「シールドケーブル貸してください」と言ったらこれが出てくる可能性が高いです。
音質はシャープでキレがあり、低音が少し減少する特性があります。
音ヌケに関しては素晴らしいの一言で、バンドサウンドに向いています。
ただ、やはり高音が目立つようになるので、ベースには向かないでしょう。
ただし、ベースにキレを求める時はかなり良い選択になるかもしれません。
そして、カナレをうまく使用する技として、他のブロックは別のケーブルで、ギターからエフェクターのブロックはカナレにしてみると、シールドで音を選ぶことが出来たりするので「カナレは音がペラい」などと馬鹿にしている内はまだまだということになります。



BELDEN 9778


ベルデンは癖があります。
最もナチュラルな8412ですら癖があります。
今回はど定番の8412ではなく、あえての9778を紹介しようと思います。
まず、ベルデンの癖とは何かというと「コンプレッション感」です。
コンプレッション感とは真空管アンプを弾いた時によく分かる、音の頭がバンッと潰れて耳アタリが良くなるあの感覚です。
なんと、ベルデンのケーブルは使用すると若干のコンプレッション感を付加することが出来るのです。
その中でもこの9778が最もコンプレッション感が強く、かつ高音のヌケも良いので、決してフラットではないものの「シールドケーブルでこんなにも音が変わるん?」と驚くことができるモデルなのです。
これをメインで使用するのは、やはりコテコテのヴィンテージサウンドをこよなく愛するプレイヤーではないでしょうか。
現代的なクリアで透明感のあるガラストーンを求める場合は、ベルデンはオススメしません。
その代わり、コテコテの古いトーンを求めるなら、9778が答えかもしれません。
こちらもカナレと同様に、パッチケーブルなどはフラットなものに統一してギターとエフェクターの間だけに使用したら良いタイプだと思います。




Monster Cable M ROCK2




高級品として有名なモンスターケーブル
6.4mで約7,000円とあまり可愛くない値段ですが、昨今のシールドケーブルの高級品化を見ていると「まぁこのぐらいするかな」と納得できる価格かもしれません。
太く、濃い中低音が聴ける逸品で、他のケーブルでは削れてしまっている音域が良く分かります。
ケーブル自体はやや固めで、ステージでの取り回しは△といったところですが、向いていないとまではいかないレベルです。
ギターの音が細くてもう少し太くしたいな、という場合はモンスターケーブルが手っ取り早いですね。
3ピースだとモンスターのほうが圧倒的に向いていると思います。
パッチケーブルも存在しますが、とにかく高額で統一するにはそれなりの資金が必要です。
これもカナレやベルデンのように、ギターからエフェクターの最初のブロックに使用するパターンが良いかもしれません。
このケーブルはシングルコイル使いには特にオススメです。
音の改善に必要なのはエフェクターよりもシールドケーブルかもしれませんね。



KAMINARI GUITARS Guitar Cable

【画像無し、スミマセン!】


とても優れたケーブルですが、スミマセン、店にありません!笑
神鳴ケーブルはめっちゃ良いですよ。
REC用として愛用しています。
とにかく音のヌケが良いので、ガラスの曇りが取れた時のような気持良い感覚になります。
コードの分離が良く、ギターが持っている特性をそのまま反映できるケーブルです。
ノイトリックのプラグを使用しているため衝撃に弱いので、激しいステージではあまり使わない方が良いかもしれません。
音の伸び、よりはキレが欲しい時はかなり良い選択肢ですね。




ベース用ケーブル


ここまでギターの話ばかりでしたので、ベース用ケーブルも紹介しておきます。


KAMINARI GUITARS Bass Cable

【画像無し、スミマセン!】



店頭にありません!笑
抹茶色のケーブルとノイトリックプラグで有名なベース・ケーブル。
ベース用ケーブルを作ったのは「ここ」だったはずです。
単純に「低音がよく出るケーブル」ではなく「中音域を少し削って他の低音域を聴こえやすくしている」という逸品です。
ギターで使用するとよく分かるのですが、確かにヌケが減る代わりに太い音を聴くことが出来ます。
ベースで使用すると、明らかに太さが増しており、ベースでは不要になりがちな中音域がタイトにまとまって聴こえます。
激しいステージでは断線の可能性がありますが、ベースの良い音を求める時は頼ったほうが早い、そんなケーブルですね。
パッチケーブルも存在しており、統一にも向いていますが、結構高いのでそれなりの資金が必要になります。



Providence B202


こちらも低音向けに作られたケーブル。
ベースはもちろん、7弦、8弦ギターにもオススメとのこと。
上記の神鳴と同じく、中音域を少し削って低音を聴こえやすくカスタムされたモデル。
プラグも耐久性があるので、激しいステージでも使用しやすいですね。
多くの楽器店で販売しているので、もし壊れた時などの緊急時には入手しやすいです。
パッチケーブルは存在する(もうない?)ようですがかなりレアなので統一は困難。
ギターからエフェクターの最初のブロックに使用することになりそうですね。



Monster Cable M BASS2



こちらも低音型にカスタムされたモデル。
他と比べて低音の分厚さがよりジューシーになっています。
パッシブのジャズベースで使用すれば、アンプの低音ツマミをいつもより下げることになるかもしれません。
前述の通り、シールドケーブルで音を足すことは不可能なので、各モデルによってどこが落ちているのか、または聴こえやすくカスタムされているのか、モンスターケーブルを使うとよく分かります。
ただし、このモデルのケーブルは結構固いので、ステージでの扱いに慣れが必要です。
パッチケーブルも存在しますが、例のごとく高額なので統一には資金が必要ですね。





総評:まだ書き足りない。


そうですね……総評として、周囲の方々には「いや、シールドにそこまでこだわりないッスヨ」と言ってましたが、これは完全に嘘ですね。
「もうエフェクター揃った、これ以上いらない」ぐらい嘘です。
めっちゃこだわりがありましたね。
しかし、フラットな音質で、丈夫で、柔軟性があるものならば、安心して使えるのは確かです。
これは詩論ですが、音作りはケーブルの使い分けができてこそ、だと思います。
シャープな音像が欲しい時にカナレを使うことができるぐらいでなければ、シールドは語れません。
でも、オマケで付いてくるポーポーケーブルだけは許せません。
いつか許せる日が来るのでしょうか、こうご期待ですね。







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