ピアノレッスンレポート「香水」

こんにちは。ピアノインストラクターの村上です。

今回は私が得意とするところ、楽曲分析をしてみたいと思います。

今回取り上げる楽曲は瑛太さん作曲の『香水』です!

芸人さんやアーティストさんがカバーを沢山していることで一時期話題になっていましたが、

この曲の魅力って何なのでしょうか?

この曲の魅力をピアノで味わうにはどうしたらいいのでしょうか?

検証してみました!

楽曲解説

①コード進行がずっと同じ?たまに違うコードでメリハリと”魅力”を

曲の最初は、A♭→B♭→E♭というコードの進み方から始まります。

というか、曲の4分の3はこれで出来ています。

あとは、1パターン「A♭→B♭→G→Cm」です。

この曲は変ホ長調(英:E major、独:E dur)でできている曲なので、E♭の和音が一番主役の和音になります。この曲では何回も登場する事になりますね。

画像のG7の所が空白なのは訳がありまして、他の和音は全て、変ホ長調の中で登場するダイアトニックコードと呼ばれるコードたちなのです。家族みたいなものです。

G7だけは他の調から一時的に借りてきている和音で、クラシック用語だと「借用和音」と言ったりもしますが、

他の調の和音があるだけで、一気に曲に雰囲気の変化とスピード感を与えます。

ポテトチップスをずっと食べていると飽きてしまいますが、たまに炭酸ジュースを挟むと飽きなくなりますよね。口の中をリセットできるというか。

そんな感じです。笑

こういった曲は、和音よりも演奏方法やリズム、メロディの作り方次第で、落ち着いたり激しくしたり盛り上げたり盛り下げたりします。

ピアノで演奏する際もリズムをはっきり演奏したり、メロディの歌い方を楽しめると良いですよ。

また、原曲はギターでの演奏という事で、カポを使用して弾きやすい様に弦を調整している関係で、

伴奏が全体的に中音域・高音域での演奏になっていて、それにより声の音域が低く聞こえ全体のバランスを保っています。原曲通りに演奏するなら残念ながら、ピアノの88鍵盤フルで使用する演奏方法は向いていない曲ではあります・・


②気さくで奇策なメロディ

歌詞の表情をすごく表してくれるメロディーですね。例えば・・

歌詞の文面を見てみると、後半の歌詞の方がより具体的に「僕」を表現しているので、後半の方が強調したい事なのではないかなーと思います。この歌詞に合わせるようにメロディが低い音ではなく高い音が使われています。これで強調したい歌詞がよりはっきり分かるようになっています。

先程のメロディの続きですが、この曲の最低音に近いところまで下がってしまいます。この歌詞の虚無感がとても出るメロディで、思わず一緒に落ち込む気分になります。フレーズの最後の音を大切に終わるというのは音楽の世界では良くある事ですが、メロディの持って行き方でそれを強制的にやらされてしまう感じがありませんか?

ちびまる子ちゃんの主題歌『踊るポンポコリン』やポルノグラフィティの『ミュージック・アワー』のサビの冒頭と同じメロディになっている事に吃驚(@ ̄□ ̄@;)!!しましたが、愉快な雰囲気になりやすいメロディに今回は切ない歌詞が乗っている事で、切なすぎる雰囲気になる事なく、歌詞を届けられるようになっています。

(こういったギャップのあるメロディと歌詞の組み合わせがある曲は昔から売れる傾向にあるとかないとかあるとか。歌詞の悲壮感を消している構成の楽曲では例えば『悲しみが止まらない』などもそうです。)

瑛人さんが歌っているのを聞くとカッコが付いた音には特に音程を付けていない歌い方に聞こえます。これに音程を付けて一生懸命歌おうとすると一気にメロディがダサくなってしまいますので、出来るだけ”力を抜いた”音で演奏してみましょう。

ピアノで弾く時は

①リズムをはっきりとメリハリが重要

→ペダルの使用は控えた方が良いです。全く使わない、もしくはペダルを使っているように聞こえないのがベストでしょう。各コードのルート音でベース音を弾く時は音を短く切るというより、長めに弾く方が雰囲気が出て良いと思います。

②メロディの歌い方

→音が高くなるほど音量も大きく、音が低くなるほど音量は下げめに弾くと良いでしょう。主張したい歌詞に合わせて強弱を決めていく事も大切です。その他、歌い方を観察して装飾音符を加えるとより一層歌っている感が出て良いですね♬

終わりに

いかがでしたでしょうか?あまり悲観的にならないようにピアノで弾いてあげるとこの曲のメロディの明るさを魅力的に弾く事が出来ますのでやってみて下さいね。

担当インストラクター



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