ヤマハ・YC61ライトニングレビュー!!『異世界転生キーボード』!!? Nord Electro 6Dとの比較も!

こんにちは!
島村楽器三宮オーパ店のシンセサイザー/キーボード担当のフクシマです!

そういえばフクシマが担当しているジャンル(DTMやDJ、PAも兼ねています)ってお店ではまとめて「デジタル」と呼ばれるのですが、シンセとかミキサーとかって純アナログも多いよね??? と日頃から悶々としています! なので勝手に自分のことはハイテク楽器担当と呼んでいます。誰か助けてください(?)

さてさて。

4月の発売より少々遅ればせながら、到着しましたよ。黒いアイツが!

赤いアイツと隣に並べています。なお、Nordは国内では現在ヤマハさんが取り扱っているので、実質ヤマハゆかりのオルガンが2台です。

8月の2週目に到着して、1か月の期間限定で展示しています。あと半月くらいでお別れですので試奏はお早目に! (好評により展開続投となる可能性もあります)
店舗へのアクセスはこのページを参照ください→ 店舗詳細・アクセス方法

はじめに

この記事では「ライトニングレビュー」と称して、その名の通りさっと読めるものを目指します。
5分で読めなかったらすみません。

おことわり

フクシマは各種電気オルガン/電子オルガンの実機に触れたことがありません。
ピアノのお稽古は昔していましたし、シンセもチョットデキル…(※)のですが、トーンホイール/トランジスターともに実機をお目にかかったことはないのです。

とはいえ個人的にもいろんな音楽を聴きますし、作曲のお仕事でも幅広いジャンルの曲に携わりますから、「それなり」にツボを押さえたレビューができるのではないかと自分では思っています。
特に音作り面においては他の分野と共通する語彙が多いので、何とかなる…かな? どうぞお付き合いください。

※特に90年代&ゼロ年代のデジタルシンセが好き

YC61とは?

1972年のYC-45Dをもっていったん展開を終了したヤマハのコンボオルガンのシリーズ『YC』の名を引き継ぎながら令和の世に生まれた、ヤマハ最新のステージキーボードです。

当時はアナログシンセが成熟していく真っ只中でした。YC-45DはCS-80の先輩にあたります。CS-80といえばヴァンゲリスも愛用した名機ですね。

そのYCが40年の時を越え、VCM+AWM2+FMという新たな武器を手に転生したのです。実際ズルいくらい積んでいますやん。勝てるわけあらへんやんこんなもん…

というわけでその贅沢な音源エンジンの一部をご紹介。

音色面

オルガン

正直メチャクチャ好みの音です…!

トーンホイールオルガンは、その名の通り内部に爆速で回転する磁性体の歯車を備えています。キーを押すと担当のトーンホイールとピックアップのセットが有効になり、音が鳴るというわけです。

磁力を使うユニットがぎっしり並ぶとどうしても隣近所の影響から余分な音を拾ってしまいます。その「混信ノイズ」は、高域の「ひぃんひぃん」といったサウンドとなって現れます。これをリーク音(英語ではleakage)と呼びます。

このリーク音こそ! トーンホイールオルガンがその個性を持つ所以のひとつなのです!

元々設計の想定外のノイズに過ぎないリーク音は、当然(?) その鳴り方もとても不安定。ですがその揺らぎを含む「雑味」が、古今東西のオルガニスト、キーボーディストに愛されているわけです。

YC61のオルガンサウンドはヤマハさん自慢のVCMテクノロジにより、その動作機構の細かいふるまいをも再現します。「雑味」の出し方についてもこだわりがうかがえました。特に[PREAMP]ツマミを上げて大きめにアンプにツッコんだときの、「ゴリゴリ」「ズリズリ」といった独特のテクスチャといったらもう…!

余談ですがヤマハさんはAWM2=PCM音源ではR社やK社に比べてお淑やかな印象が強め。そのヤマハさんがオルガンだとこんなにお転婆な音を出すんだとすっかり感心してしまいました。ギャップ萌え。

キーボード: クラビネット

ああーーーーーーーこれもバツグンにゴキゲンですね。(某メガネの好々爺が思い浮かんだ方は仲間です)

キーボードパートはPiano、E. Piano、Synth、Othersの各カテゴリから2系統同時に使えます。

こちらは他のヤマハシンセでもおなじみのAWM2音源と、reface/MONTAGE以来ヤマハさんも推したいらしいFM音源の2種類で構成されています。

FM-Xではなく「ふつーのFM音源」であるため編集はできませんが、内部で都度演算されて飛び出すFM音色はなるほどやはり艶があって、ステージでも制作でもキャラ立ちすること請け合いです。

デモにはクラビネットを使いました。コーラスとタッチワウを使ってファンキーな感じに。もっとファンキーになりたい…70年代アメリカの空気を吸いたい…

全体的な触り心地について

文章で書くと5分では読めなくなるので箇条書きで!

  • アルミ筐体なので頑丈! 使い込んでボロくなっても絶対カッコいい!
  • 鍵盤はやわらかめ、かつ少しグラグラ気味。だけどその分グリッサンドが楽にできます!
  • ピッチベンドレバーがあるのでシンセリードの演奏もどんとこい!
  • 機能と操作子が基本的に1-on-1で対応しているので迷いにくい!

お値段も手頃ですし、これは令和のキーボーディストにおける強力な選択肢としてかなりデカいと思いますよ!

Nord Electro 6Dとの比較

こちらも箇条書きにて。

  • 同じウォーターフォールでも、鍵盤はNord Electro 6Dの方がゴリゴリしています。ピアノ弾きも混ぜるならこちらが良さそう(ヤマハならCP88/73があるし)
  • Nordは赤くて派手、ステージ映えは間違いなし! YCはCPと一緒に並べるとカッコいいと思います(底面にもYAMAHA YCって書いてあるあたり、スタックしたときの見栄えを狙っているのでしょう)
  • Nordではオルガンのリーク音はそれほど聞こえませんでした。YC61は他社製品と比較してもかなりの暴れ馬?
  • ベンドレバーはYC61のみ、Half Moon SwitchはNord Electro 6Dのみの特権

黒派? 赤派? 迷っているキミもぜひ島村楽器三宮オーパ店へ!

気鋭のYCも定番のNordも好きなだけお試しいただけます!
皆さんのご来店を心よりお待ちしております。

シンセサイザー/キーボード担当「福島」をご指名いただけると詳しいご相談にも乗らせていただきます。
事前のお電話で確認いただけるとなおヨシ! です。

この記事を書いた人

投稿者: フクシマ

まあまあコテコテのDTMerです。現役でゲームサウンドの制作に携わりながらDJを少々嗜みつつ、某女性声優に触発されてMIDI検定1級を取得するなど、多方面で精力的に活動中。実をいうと専攻分野は音響効果。デジタル制作ライフのご相談はお気軽にどうぞ! 頑張ります!

記事に掲載されている情報は、掲載時点の情報です。イベント情報、商品情報、在庫状況など、掲載時点以降に変更になっている場合もありますので、あらかじめご了承ください。

この記事へのコメント

  1. 甲藤 より:

    ジャストフィットしてリーズナブルなスピーカーを教えてください。

コメントを書く

必ずお読みください

  • コメントを送信すると、名前・本文に入力した内容がこのページ上に表示され、どなたからでも見える状態となります。
  • 不特定多数の方が閲覧する可能性がありますので、電話番号・メールアドレス等の個人情報は書き込まないようご注意ください。
  • 個人の特定につながる内容が記載されている場合はコメントを削除させていただきます。その他コメントガイドラインについてはこちらをご覧ください。(新規タブで開きます)
  • HTMLは使用できません。