【Nutube】「あたたかい音?自然な歪み?」-真空管のなにがええの?概論-【スタッフ吉川のエレクトリック小話】

こんにちは!気温が上がるにつれ、飼い猫がアウェイになっていくのに寂しさを感じている吉川です。
私のことを湯たんぽかなにかだと思ってるんでしょうね。

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さて、前置と本題は関係ありません。・・・「あたたかさ」を求めているって点ですこしかかってる?
最近「Nutube」が出て大きな話題を呼んでいますね、おかげで改めて「真空管」について考える機会が増えてきました。
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そこで私が手放しに崇拝している「チューブ・サウンド」について調べてみたので、今回の記事では真空管の良さ・真空管がなぜいいのか、それをできるだけわかりやすく皆様にお伝えしてみようかと思います。

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真空管アンプの音ってどんなイメージ?

真空管アンプについていろんな方とお話するときによくある会話です

「やっぱチューブは違うよなー、自然であたたかい歪みで!」

「そうだね!ピッキングニュアンスもしっかりでるし!音の立ち上がりもはやいし!」

「そうやね~、やっぱええわぁ~」

みなさんもこのようなイメージがあるんじゃないでしょうか?
私も同じだったのですが・・・
何度かこの会話を重ねる間にふと思ってしまいます

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「・・・あれ、これって"そんな気がしてる"だけなんじゃないかな・・・」

単純馬鹿な私の脳みそくんがプラシーボ効果とかいうものを起こしているんじゃないかと、そういう疑いの気持ちがわいてきました。
そうなるとご飯が喉を通らなくなり、ぼーっとしてしまう日々が続いてしまいそうなので、「実際のところどうなのか」を調べてみます。

※以前に真空管アンプとトランジスタアンプの比較記事をあげてますので、こちらも参考にしてみてください
【スタッフブログ】JC-40で'68 CUSTOM PRINCETON REVERBの音を出す!~吉川のちょっとマニアックなエレクトリック小話~ - 島村楽器 イオンモール神戸北店 シマブロ

真空管の仕組み

難しそうな解説が始まりそうな見出しですが、この記事ではプレイヤーやリスナーの目線で簡単に説明します。

まず真空管の役割はなにかというと「音=電気信号」の増幅なのですが、実は人気アニメにでてくるビッグライトのようなことはしないようです。
つまり、入ってきた信号そのものを大きくしているわけではないということです。
じゃあどうしてるのかというと、

「入ってくる電気信号そっくりのクローンを、新しくでっかいバージョンで作り出す」

というようなことをしているみたいですね。

(交流になっている電流の中を移動する電子が、網のようになっているなんとかをすり抜ける量を云々~と細かい仕組みがあるようですが、仕組みの詳細はすごく詳しいサイトがいくつかありましたので興味がある方は読んでみて下さい。)

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ここでみなさんにとって大事なポイントがいくつかありまして。

まず一つは、「楽器からの音(電気信号)の大小が電子や電流のようなすごーく細かいレベルで伝わっている」ということです。
そしてイメージ通り大変アナログな構造なので、演奏の細かいニュアンスを、そのままシンプルに(つまり素早く)伝達してくれるということですね。

つまり真空管の「ニュアンスがしっかりでる」「音の立ち上がりが早い」は思い込みじゃなかったようです。嬉しいですね。

もう一つですが、「真空管は音を増幅するほど自然と"倍音"が増える」ということです。
それがなぜかと聞かれますと説明できるほど私にはワカラナイのですが・・・ごめんなさい

とにかく私たちに大事なのは「自然と倍音が増える」ということです。

音の波形がもとの形から自然な流れで少しだけ変化する(つまり歪む)結果、あの倍音の多い豊かなサウンドになるんです。
ちなみに、歪むといってもオーバードライブのような激しい歪みではありません、ほんの少しだけの変化です。その少しの変化で音の印象が変わっているわけですね。

更にちなみますが、シンプルな真空管アンプはボリュームを上げないと強く歪まない理由もこういうことみたいですね。

※「倍音が増えたからってなにがいいの?」ってかたは一度鼻をつまんで歌ってみてください、もこもこした歌声になると思いますがそれは声のもつ倍音が減ったためです。鼻をつまんでいる指を離すと響きのいい声になると思いますが、それは倍音が増えたからですね。

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(少し疲れたので猫をはさみます。)

ここで少し真空管の仕組みに話を戻しますが、これは「自然なディストーションサウンドの秘密」に繋がってきます。

少し前に真空管は「入ってくる電気信号そっくりのクローンを、でっかいバージョンで作り出す」というお話をしましたが、
実はその「入ってくる信号=音」がでかいと真空管はそれを全て受け入れることが出来なくなってしまいます。

そうすると収まらなかった部分の音をカットして(つまりすごく歪ませて)クローンを作ることになります。ちなみにこのことをクリップといいます。
その作用によって音が正弦波から矩形波に近づいていくのですが、それがまたアナログならではのカットの仕方なんです。
ここからはバッサリ切る!という感じではなく、入力信号に沿った自然なカットの仕方なのですね。

パツンとカットしたおかっぱ頭ではなく、段階を付けて自然にカットしたナチュラルなヘアスタイルになりますよという感じですかね・・・・・・・無理なたとえですかね。

※例えばリラックスして、「はー」とか「うー」とか言ってみてるとマイルドな柔らかい声が出ると思いますが、それは比較的正弦波に近い音になります。では逆に喉を力ませて「オラァ!」と叫んでもらうと角の立った固めな声がでますよね、それが矩形波に近い音です。

つまりプリアンプで増幅された音がパワーアンプに伝わる段階で、それを受け入れきれずにこの現象が起き、そういった理由から「自然なディストーションサウンド」が出来るわけです。

まとめ

すごくアバウトな説明になってしまいましたが、漠然としていた「チューブ・サウンド」に対して少し理解が深まったのではないでしょうか。
また逆に真空管に対して抱いていたイメージが勘違いであったと気づくこともあったかもしれません。

音楽が大好きな私たちはどうしてもロマンチックな考え方をしてしまうことが多くイメージだけで音を捉えてしまいがちですが、たまには音の仕組みに興味を持ってみるのも悪くありませんね。
またプレイヤーの皆さんは、仕組みを知ることによって音作りの精度を上げることが出来るかもしれません。

というわけで勉強が苦手な私はそろそろ頭が痛くなってきましたので、今回の記事はこのぐらいにしておこうと思います。

もっと色々音についてトークしたいという方も、私なんかよりもっと詳しい方も、ぜひぜひご来店の上楽器を触りながらお話をいたしましょう!

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