きまぐれクラシック Vol.4

こんにちは。

島村楽器鹿児島店、音楽教室担当の松田あかねです!

早速ですが…

きまぐれクラシック第4回目をお送りいたします♪


前回はベートーヴェンのピアノソナタ「月光」をご紹介致しました。
今回は秋も深まってきたこの時期にしっとりと聴きたい一曲をご紹介します。

今回も語りまくっているのでご覚悟ください(笑)



スクリャービン作曲
2つの左手のための小品 Op.9

あまり知られていない一曲かもしれないのですが…素敵な曲なのでご紹介させてください♪
こちらの曲、「左手のための」とあるように、左手だけを使用して演奏する曲です。
ロシアの作曲家、スクリャービンはとても小さい手の持ち主でしたが、モスクワ音楽院のピアノ科に在籍していた際に同級生たちとどれだけ多くの難曲を弾きこなせるか競争をしていました。
(「難曲」というのは一度に沢山の鍵盤を押さえたり、広い範囲を忙しく動き回ったりするものなのです…手が大きいほうが演奏には有利なことが多いです。)
その結果、右手に負担がかかりすぎてしまい、右手を痛めてしまうのです…


しかし、ピアノの技術も才能もあったスクリャービンは左手だけで弾いていても両手で弾いているように聞こえる演奏法を生み出してしまうのです!!
左手一本で両手分の動きをするので当然左手はとても忙しく鍵盤の上を駆け回ることになります。
この左手だけの演奏法はのちにロシアの草原を駆け回る遊牧民族にちなんで「左手のコサック」と呼ばれるようになり、作曲者としてのスクリャービンの代名詞の一つになります。


ちなみに、スクリャービンはモスクワ音楽院のピアノ科と作曲科の両方に入学しましたが、
卒業できたのはピアノ科だけでした。(学内で2番の成績ととても優秀なピアニストだったようです!)
作曲家としても優秀だったようですが卒業はしなかったようですね。



「2つの左手のための小品」はそんなモスクワ音楽院時代に作曲された曲で、割と聞きやすい曲かな、と思います。
と、いうのも…スクリャービンは後に「神秘和音」という独自の作曲法を開発し、それを使用して作曲を行うようになるのです。
神秘和音を使用されて作曲された曲は何とも不思議な感じが漂っているものが多くて…(こちらもお聴きいただきたいです(笑))
この独特な音は後の作曲家たちにも影響を与えるものなのですが、そこを語りだすとながくなるのでこの辺で。


楽曲紹介というよりもスクリャービンの紹介になってしまいました…
あまり馴染みがない作曲家かな…と思いますが、これを機に知っていただけると嬉しいです。


楽譜紹介

・・・いや誰がこれの楽譜を欲しがるんだ!という突っ込みはおいておきますね…
それなりに出版は多いんですよ!

スクリャービン集 7 世界音楽全集ピアノ篇 新校訂版 ケース入り / 春秋社

スクリャービン : 左手の為の前奏曲とノクターン Op.9 / ベライエフ社

ベライエフ社はこちらの曲の初版を出版したことで有名です。

スクリャービン左手のための前奏曲とノクターンOP.9 / ヘンレ社(ヤマハ)


楽譜を見てみると到底左手だけで弾く曲とは思えないです…
まさに「鍵盤の上を縦横無尽に駆け回る」左手です。
ぜひぜひお聴きください。


島村楽器鹿児島店ではこのように「なかなか見かけない楽譜」もお取り扱いがあります!
お探しの楽譜が店頭にない場合はお気軽にスタッフにお問合せください!


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