府中ピアノブログVol.275 「電子ピアノ、どうやって選べば良いの?」

皆様こんにちは♪広島府中店ピアノアドバイザーの原田です。

「電子ピアノを選ぼう!」と思った時、種類の多さ・機能の多さ・専門用語の多さから途方に暮れる方が多いようです。さらに、「選び方」サイトを見ると、書いてることが多すぎてますます混乱される方も。
ということで、今回は「電子ピアノ、どうやって選べば良いの?」について、ピアノ未経験者さんにも分かりやすく、なるべくシンプルに、お伝えします!

価格の違い

まず多くの方が気になるポイント「電子ピアノの価格の違い」について。これはずばりシンプルに、「グランドピアノに近いかどうか」です。以前は多機能モデルは高額でしたが、今やiPadなどのタブレットでも操作ができる時代。そこで価格の差は、機能の多さではなく、グランドピアノに近い「鍵盤」「音」かどうか、が最大のポイントとなっています。
当然、ピアノを習っていてレッスンや発表会でグランドピアノに触れる機会があるのなら、できるだけ自宅練習の電子ピアノもグランドピアノに近い方が練習しやすいと言えます。

鍵盤、スピーカー、音源、何を一番重視したら良いの?

思わず鍵盤だけ重視してしまいそうになりますが、ピアノは楽器であり、鍵盤を押すスポーツではなく、音(表現力)が最も大切な要素だとも言えます。よって、鍵盤・スピーカー・音源(ペダルを使用し始める頃にはペダルも)それぞれ充実していることが最も大切になります。

鍵盤の違い

  

大きく分けて、「プラスチック鍵盤」と「木製鍵盤」の2種類。グランドピアノやアップライトピアノは当然プラスチックではなく木の鍵盤ですので、弾き心地が近い電子ピアノは木製鍵盤、となります。実際に鍵盤を押して横から見てみてくださいね。また、木製鍵盤の中でもピアノにより近い機種は、鍵盤の見えない部分の奥行きが長くなり、より自然に演奏することができます。
ちなみに、現在発売されている電子ピアノの中で、木製鍵盤の最安価格はカワイのCA49(当店版売価格:¥174,900)です。「ピアノに近い鍵盤」という点で考えると、この価格以上の電子ピアノに絞って頂くと良いかと思います。

鍵盤模型を比較してみた記事もご覧ください!

音の違い

①スピーカーの違い

▲10万クラスで唯一の4スピーカー搭載機種 CASIO PX-2000GP(¥104,500)

電子ピアノのスピーカー数は、よりリアルなピアノ音を再現するために非常に重要なポイントとなります。その中でも大事なのが、「2スピーカー」なのか、「4スピーカー以上なのか」という点。2スピーカーまでは鍵盤の下からしか音が出ないため、音が聴きとりにくかったり強弱が出しにくい問題があります。4スピーカー以上になると、鍵盤の下に加え上側にもスピーカーが配置されますので、グランドピアノのように上からも下からも立体的に音が聴きとれます。特にマンションなど大きな音を出せない環境であればあるほど、スピーカーが4スピーカー以上になっていることで、小さな音量でもすっきりと聴き取りやすいというメリットがあります。

②音源の違い

スピーカーの数が同じでも、メーカーによって異なる音が出る理由として、「音源の違い」があり、大きく分けて「録音したピアノの音をそのまま出す『サンプリング音源』」と「録音だけでは得られないもっと細かい音色も瞬時に計算して発音する『モデリング音源』」があります。従来より電子ピアノは前者「サンプリング音源」が採用されておりましたが、最近は日本で一番最初に電子ピアノを製造した老舗メーカーのローランドを筆頭に、モデリング音源の電子ピアノも増えてきました。サンプリング音源では美しい音色が楽しめますが、奏者による音色の違い・弾き方・手の形で異なる音色の違いを表現できるようになったのがモデリング音源です。ヤマハもカワイも残響音に関しては無限に変化するモデリング技術を持っていますが、音そのものがモデリングで出せるメーカーは現在のところローランドのみとなります。
そこで、「サンプリングとモデリング、どちらを選ぶのか?」という疑問が皆さん出てきますが、弾ける方は実際に弾いてみて、弾けない方は私たちスタッフが弾く音を聴いて、「どちらが心地よいか」「どちらが曲想がしっかり出ているか」で判断頂くのが良いと思います。例えばヤマハのクラビノーバの音はサンプリングではありますが、皆さん聞き馴染みのある「ヤマハの音」ですので、違和感なく練習できるとおっしゃる方も多いです。一方で、どうすればきれいな音が出せるか、しっかり耳の力を付けたいという方は、モデリング音源のローランドを選ぶ方も多いです。


以上を踏まえて、「価格帯別の人気機種&練習できること」をご紹介します!

10万円クラス

♪カシオ PX-870(PX-2000GP)¥104,500

10万前後の機種で唯一の上下スピーカー搭載。卓上ピアノと比較すると、より自然で立体感のある音色を楽しめます。ピアノを始めたばかりの導入(鍵盤位置の確認)ももちろんですが、設置スペースが限られている方、また数年内にアップライトピアノなどへ買い替えを予定されている方が選ばれる場合が多いです。

▶10万前後の機種だと、こんな練習ができます

・バイエルなど導入教本の序盤で、鍵盤の位置を覚える練習。
・標準的な進度だと、習い始めから1~2年程度のイメージ。


15万~~のクラス

♪ヤマハ CLP-735(SCLP-7350)¥170,500

ヤマハの有名なクラビノーバシリーズの中でも、一番お求めやすい価格の入門モデルがこちら。10万前後の電子ピアノと比較しても、音の拡がり・響き方がきちんと工夫されていますので(出音はサンプリングだが、残響音はモデリングになります)、小さなお子様の音感を育てることに繋がります。また、先程のPX-870(PX-2000GP)と異なり、ppで演奏した時に鍵盤のクリック感があるため、弱音の練習や、和音の練習をしやすくなります。

♪カワイ CA49(CA4900FP)¥174,900

国内で流通する電子ピアノ主要5メーカーの中で、練習用電子ピアノで求められる性能「木製鍵盤」「上下4スピーカー」を搭載した最安価格の機種です。よりリアルなタッチ感・音での練習ができます。もちろん、音の拡がり・響き方のリアルさから、音感も育みます。

▶15万円~の機種だと、こんな練習ができます
・バイエル後半~ブルグミュラーなど、和音を弾いたり強弱をつけたりする練習
・標準的な進度だと、習い始め~5年程度のイメージ。


20万円~のクラス

♪ヤマハ CLP-745(SCLP-7450)¥231,000

この機種からヤマハは木製鍵盤・上下4スピーカーになります。先ほどのCLP-735以上によりレガート・スタッカートの弾き分けができるようになります。

♪ローランド LX705(LX705GP)¥242,000

全国的にも練習用の電子ピアノとしてずっと人気No.1を誇る、大人気モデル。木製鍵盤・上下4スピーカーなのはもちろん、前述の「モデリング音源」を搭載しているため、弾き方によって無限に音色が変化します。また、鍵盤の重さを100段階で変更できたり、音色の明暗を変更できるため、自分好みのピアノにカスタマイズできるのが魅力。

▶20万円~の機種だと、こんな練習ができます

・ブルグミュラー~ソナチネなど、スタッカートとレガートの弾き分けをしたり、曲にあった弾き方(楽しい曲は楽しそうに、悲しい曲は悲しい音で)を学べます。
・標準的な進度だと、習い始め~7、8年程度のイメージ。ピアノ初心者さんが最も多くご購入されているのがこの価格帯です。


30万円~のクラス

♪カワイ CA99(CA9900GP)¥374,000

大変長い木製鍵盤に加え、背面にアップライトのように「響板」を配した「響板スピーカー」や、ONKYO製のアンプを搭載。より楽器全体が鳴る、リアルで臨場感のある響き。操作パネルはスマホの様なタッチパネルで、直感的に操作ができます。さらに、高性能なのに非常にコンパクトなデザインなのも高評価のポイント。

♪ローランド LX706(LX706GP)¥308,000

先程の機種LX705と比較し、機能は同じままで、上下6スピーカー搭載、モデリング音源、鍵盤は奥行が長くなり、調律師も認める「リアルなタッチ」になり、よりピアノに近づきます。実際にお客様に音を聴いて頂くと、「電子音じゃないみたい!」と感動頂けるのがこのクラスから(電子ピアノ担当スタッフも愛用中です!)。


▶30万円~の機種だと、こんな練習ができます

・アコースティックピアノで奏でられる表現に近づくため、ソナチネ~、ショパンやモーツァルトの名曲など、憧れの曲の表現も学べます。ピアノで自分の気持ちを表現する楽しさを知ることができます。
・標準的な進度だと、習い始め~10年前後のイメージ。

40万円~のクラス

♪ローランド LX708(LX708GP)¥438,900

ローランド最高峰モデル。木製鍵盤、モデリング音源、8スピーカー搭載。ピアノ経験者さんがご自身用やお子様用に、選ばれることの多い品番です。特にリアルな「音」を求める方に大変おすすめです(ピアノアドバイザーの原田も同機種3世代前を愛用しています!)。

♪カシオ GP-1000 ¥412,500

カシオ最高峰モデル。なんと世界三大ピアノブランドの「ベヒシュタイン」とコラボレーションし、ベヒシュタインの鍵盤に使用されるものと同じ木材で鍵盤を製造しています。鍵盤を受ける棚板まで木製ですので、簡易アクション搭載ながら「ハイブリッドピアノ」と呼ばれる、アコースティックピアノと電子ピアノハーフ的な存在。しっかりしたタッチ感をお求めの方に人気です。

♪ヤマハ NU1X ¥437,800

ヤマハのハイブリッドピアノの中で唯一のアップライトピアノ鍵盤&アクション搭載。グランドピアノとは異なるタッチですが、レッスン先のピアノがアップライトピアノの方に大変ご好評です。打鍵が非常に強くなりますので、お持ちの電子ピアノでなかなか指が弱いという方にもおすすめ。


▶40万~の機種だと、こんな練習ができます

・アコースティックピアノの代用品として、音づくりを学ぶならローランドLX708GP、タッチを学ぶならカシオGP-1000やヤマハNU1Xなどハイブリッドピアノといったところ。入門の曲から上達した後も、長く愛用できる1台です。価格帯として中古のアップライトピアノとほぼ同じになりますので、ご自宅での練習環境としてアップライトを置くことが難しい方にとって、候補にして頂くと良いかと思います。設置できる方は、もちろんアップライトの方が上達は早いですので、アップライトをご選択頂くと良いかと思います!
・習い始め~上達後ある程度まで。ご自宅の環境でアップライトピアノを設置するのが難しい方、また買い替えずに1台を大事にしていきたい方におすすめ。





・・・いかがでしたでしょうか?皆様の電子ピアノ選びの参考になれば幸いです!次回以降も時々ピアノ選びお役立ち内容をお届けしますので、ぜひチェックしてみてください♪


・゜・*:.。.*.。.:*・☆*・゜・*:.。.*.。.:*・☆*・

私がこちらの記事を書いています♪

島村楽器広島府中店
ピアノ上級アドバイザー 原田 ひかる

2013年「ピアノアドバイザー」取得
2014年「ピアノ上級アドバイザー」取得
2021年「楽譜コンシェルジュ」取得

広島市出身。小学校から大学まですべて「広島市立」という、生粋の広島生まれ広島育ちです!ピアノ歴は30年、島村楽器は入社して約11年、皆様のピアノ選びのお手伝いをしたり、ピアノ教室運営の担当をしています。私自身も4歳からピアノをはじめて、電子ピアノでの練習→アップライトピアノ、グランドピアノでの練習と色々経験をしました。現在も継続してコンクールに参加しているほか、店内コンサートでの伴奏ではクラシックからポップスまで幅広いジャンルで演奏しています。初心者さんのピアノ選びはもちろんですが、すでにピアノ経験がある方に最適なピアノを一緒にお選びすること、もしくは練習方法をご提案させて頂くこともよくあります。ぜひ今のピアノで困っていること、教えてくださいね。広島の音楽文化発展に貢献できるような楽器店を目指しています!

・゜・*:.。.*.。.:*・☆*・゜・*:.。.*.。.:*・☆*・

島村楽器イオンモール広島府中店

TEL)082-510-2122

住所)広島県安芸郡府中町大須2-1-1イオンモール広島府中3階

営業時間)10:00~22:00 年中無休

・゜・*:.。.*.。.:*・☆*・゜・*:.。.*.。.:*・☆*・

広島府中店のピアノ教室ご紹介ページ

展示中の電子ピアノご紹介&最新情報

展示中のグランドピアノ・アップライトピアノ&最新情報

島村楽器イオンモール広島府中店ホームページTOP

記事に掲載されている情報は、掲載時点の情報です。イベント情報、商品情報、在庫状況など、掲載時点以降に変更になっている場合もありますので、あらかじめご了承ください。

コメントを書く

必ずお読みください

  • コメントを送信すると、名前・本文に入力した内容がこのページ上に表示され、どなたからでも見える状態となります。
  • 不特定多数の方が閲覧する可能性がありますので、電話番号・メールアドレス等の個人情報は書き込まないようご注意ください。
  • 個人の特定につながる内容が記載されている場合はコメントを削除させていただきます。その他コメントガイドラインについてはこちらをご覧ください。(新規タブで開きます)
  • HTMLは使用できません。