中古管楽器の取り扱い始めました!

こんにちは、管楽器修理の森です。
前回からずいぶん間が開いてしまいましたが・・・
本日は皆さんに声を大にしてお知らせしたいことがあります!

福岡店、中古管楽器の販売始めました!

これまでは買取り・下取りさせていただいた管楽器は福岡イムズ店で整備したのち、熊本にある中古取扱店舗に送っていたのですが、このたび福岡店でも展示・販売することになりました!

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というわけで現在のお店の様子です。
(まだ本数は少ないうえ早くも商談中の札が付いておりますが)

さて、福岡イムズ店に並んでいる中古楽器は基本的に自店で調整を行います。
その際、私が留意している事は「各モデル標準のセッティングにする」という事です。
以前ブログにも書きましたが、一度お客様の手に渡った楽器は、奏者が扱いやすいようにセッティングをカスタマイズしていくことがあります。また、楽器によっては純正パーツでないもので修理されているケースもあるのですが、そうした楽器は一度各メーカー・各モデルの基準に戻すという事ですね。

今日はその中で木管楽器のパッド(タンポ)について説明したいと思います。
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画像はクラリネットのタンポです。イタリアのピゾーニ社製で、多くのクラリネットメーカーが採用している大変メジャーなタンポですね。直径は同じ17mmですが、よく見ていただくと厚みが違うのがお分かりになるでしょうか?
厚みがある方はヤマハ用です。このように同じメーカーの同じシリーズの同じ直径のパッドでも取り付けるモデルによって適正な厚みは違うのです。

続いてサキソフォンのタンポです。これは一目瞭然ですね。真ん中についているパーツ(レゾネーターと呼びます)の素材や形がそれぞれ異なります。
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右が一番ポピュラーで、現在最も多く使われている形状です。真ん中はセルマーのシリーズIII用。昔のセルマーもこういったドーム型のレゾネーターを採用していた時期がありました。最近の楽器ではカドソンなんかこの形状ですね。左のプラスチックレゾネーターが付いているのはヤマハ製のパッドで、他にはセルマーレファレンスシリーズやヤナギサワのイエローブラス製の楽器がプラスチックレゾネーターを採用しています。

ともすれば本体の材質や仕上げに比べて軽視されがちなパーツですが、レゾネーターの素材・形状に加えて大きさも音色や吹奏感に影響します。サキソフォンは大きなトーンホールがたくさん開いていますから、少し考えれば当然ですよね。
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レゾネーターが小さい=穴を塞ぐ革の割合が大きい、つまり軟らかく音を吸収する面積が増えるので音色も落ち着いた柔らかい音色になり、レゾネーターが大きくなると明るくよく響く音になります。同じ直径のものでもプラスチックより金属製のほうがこの傾向が強くなります。

現行のモデルだとセルマーのシリーズIIIが最もレゾネーターの直径が大きく、同社の130周年モデルは正反対にリベットのみでレゾネーターはありません。また、ビンテージの復刻のように言われることがあるレファレンスシリーズ、実はIII系の楽器なのですが、音色や吹奏感の違いはレゾネーターの違いに因るところが大きいのではないかと思います。

セルマーの話が出たところで、ロングセラーのSA80IIに関しては1986年の発売以降レゾネーターが大きくなっています。3オクターブ目のレから上の5つのキィは、リベットのサイズが6mm→ 8mm→現在は9mmに。Side C, Side Bbキィは発売当初は6mmリベットだったものが現在はアルトの場合13mmのレゾネーター付きになっています。
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現行モデルであれば純正パーツが入手できますが、廃番商品やいわゆるビンテージ品はどうしているのか?次の画像をご覧ください!
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作業中の楽器はビフォア・ブージーと呼ばれる時代のBuffet S-1です。右手キィには現在は採用しているサックスはほとんどなくなったフラットタイプのメタルレゾネーターが付いていますが、この時はサプライヤーにオーダーして同じサイズのパッドセットを準備して修理しました。

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構造が分かりやすいように分解してみたのはCONNのRES-O PADです。残念ながら現在は限られたサイズしか生産されていないので、同様のタンポを採用していた時代のB&Sなどは一般的なタンポにフラットレゾネーターをつけたもので修理しますが、ロールド・トーンホール時代のコーンはもちろんこのタンポを使います。

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これはBuescherのSNAP ON PADです。肝心のスナップが取り外されている楽器がほとんどなのであまり出番はないのですが・・・

今日は主にサキソフォンのタンポを中心にお話ししましたが、かように福岡店では極力オリジナル・コンディションに戻すことを重視して整備した中古品を販売しています。
中古管楽器をお探しの方、福岡イムズ店では修理・調整を担当したリペアマン本人がおりますので、楽器のコンディションやどういった作業を行ったかについても子細にお答えできます。また、もしご自宅で眠っている管楽器がございましたら、次のユーザー様にご安心・ご納得して頂けるよう心を込めて整備・販売させて頂きますので、ぜひ福岡店にお持ちください。

記事に掲載されている情報は、掲載時点の情報です。イベント情報、商品情報、在庫状況など、掲載時点以降に変更になっている場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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